今月の学生実習教員からのレポート

獣医寄生虫病学実習

寄生虫の形態や、寄生虫感染症の診断・検査法について学びました

開講学年
開講月日
5月18日~6月12日
担当教員

准教授 常盤俊大/獣医寄生虫学研究室

本実習では、講義「獣医寄生虫学・獣医寄生虫病学」で学んだ寄生虫感染症について、実際の寄生虫標本の観察や検体検査を通して理解を深めます。寄生虫感染症は、自らの「眼」で寄生虫を観察し、その形態学的特徴をもとに鑑別・同定することで診断につながります。そのため、本実習では、検査の理解・手技習得に加え、寄生虫の形態学的特徴への理解を深め、観察眼を養うことを重視します。

内容

  • 原虫(寄生性原生生物)の形態と検査法について学ぶ
  • 蠕虫類の形態と検査法について学ぶ
  • 節足動物の形態と検査法について学ぶ
  • 衛生動物の形態と検査法について学ぶ
  • 血液検査法について学ぶ
  • 糞便検査法について学ぶ
  • 免疫学的診断法について学ぶ

感想

学生がこれまで教科書で見てきた寄生虫の多くは、きれいに撮影された典型的なものばかりだったと思います。しかし実際には、寄生虫は発育段階によって大きく姿を変え、さらに検体の鮮度や状態によっても形態がさまざまに変化します。実習では、そのような多様な個体の中から、診断に適した「典型的な形」を見つけ出し、詳細を観察し、スケッチすることが求められます。典型的でない個体をスケッチしてしまうと、重要な特徴が捉えられず、再度探し直しになることもあり、皆が真剣に顕微鏡と向き合っていました。教科書だけでは分からない、実際の診断現場に直結する“眼力”の重要性を学ぶ実習になったのではないでしょうか。
近年では、AIによる寄生虫画像診断装置・サービスも登場し、今後は診断の自動化や効率化がさらに進んでいくと考えられます。しかし、そのような時代だからこそ、実際に自分自身の「眼」で観察し、形態学的特徴を見極める能力は獣医師に不可欠です。診断結果を正しく理解し、その妥当性を検証・判断するためにも、基礎となる観察力や形態学的知識を身につけることの重要性を、実習を通して実感できたのではないかと思います。

豚回虫の解剖。体のつくりを学びます。
豚回虫の解剖。体のつくりを学びます。
寄生虫標本。実習ではたくさんの寄生虫の実物を観察しました。
寄生虫標本。実習ではたくさんの寄生虫の実物を観察しました。
学生のスケッチ。細部まで観察し、形態学的特徴を学びます。
学生のスケッチ。細部まで観察し、形態学的特徴を学びます。

感想

学生がこれまで教科書で見てきた寄生虫の多くは、きれいに撮影された典型的なものばかりだったと思います。しかし実際には、寄生虫は発育段階によって大きく姿を変え、さらに検体の鮮度や状態によっても形態がさまざまに変化します。実習では、そのような多様な個体の中から、診断に適した「典型的な形」を見つけ出し、詳細を観察し、スケッチすることが求められます。典型的でない個体をスケッチしてしまうと、重要な特徴が捉えられず、再度探し直しになることもあり、皆が真剣に顕微鏡と向き合っていました。教科書だけでは分からない、実際の診断現場に直結する“眼力”の重要性を学ぶ実習になったのではないでしょうか。
近年では、AIによる寄生虫画像診断装置・サービスも登場し、今後は診断の自動化や効率化がさらに進んでいくと考えられます。しかし、そのような時代だからこそ、実際に自分自身の「眼」で観察し、形態学的特徴を見極める能力は獣医師に不可欠です。診断結果を正しく理解し、その妥当性を検証・判断するためにも、基礎となる観察力や形態学的知識を身につけることの重要性を、実習を通して実感できたのではないかと思います。