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成績優秀者として表彰されました!
- 実験動物1級技術者認定資格試験を受験して -

3年次 宍倉朱音(実験動物学教室)

 動物実験は、研究、新薬の開発、農薬の毒性試験などのあらゆる分野で行われ、私たちの生活を支えています。実験で生きている動物を取り扱う以上、動物福祉・愛護に最大限配慮し、適正な動物実験を行う必要があります。このため、動物実験は実験動物に関する知識や取り扱い技術を習得した専門家が行うことが求められます。この専門家が実験動物技術者です。 

 

 私が今回受験した実験動物技術者認定資格試験は、公益社団法人日本実験動物協会(以下、「日動協」と省略)が主催する試験であり、実験動物技術者の資格を認定して、その資質を向上させ、実験動物技術の進展に貢献することを目的として行われています。本来は社会人を対象にした試験ですが、日動協から承認を得た特例認定大学は3年次から受験資格があります。

▲実技試験対策講義の様子

 同試験は1級と2級に分かれています。私が受験した1級は、昨年9月16日に学科試験、学科試験の合格者が受験可能な実技試験が同年11月26日に実施されました。
 学科試験は、問題の出題範囲が広く、教科書の本文から欄外に書いてある内容まで事細かに出題されます。初めはどこから手を付けてよいかわからない状態でしたが、先生にご助言をいただき、過去問を解いて出題傾向をつかむことから始めました。その後、教科書から要点を抽出して自分なりにノートにまとめることで試験対策を行いました。
 実技試験は、迅速かつ正確な技術が要求されます。実技試験の練習開始当初は、技術力に乏しく、試験の要求を満たすような動きができませんでした。しかし、先生や先輩方のご助言を受け、練習を重ねることで日に日に技術が身についていくのを感じました。また、同期の室員間で助言し合い、互いの不得意とする部分を補強していくことで技術を磨いていきました。これらのことが自信につながり、試験当日も落ち着いて臨むことができました。そして、動物科学科からは私を含む5名が無事に試験に合格することができました。

 例年、成績上位3位までが成績優秀者として日動協から表彰されますが、今年は本学から2名の学生が表彰されることになり、研究室の同期の松永隼人さんと共に私も表彰状を戴くことができました。なお、昨年も本学から1名の先輩、藤村朱穂さんが表彰されており、当研究室から成績優秀者を2年連続で輩出するという快挙を達成しました。これは、先生をはじめ、実験動物学教室の先輩方のお力添えがあってこその結果だと思います。また、同じ目標を持った仲間と支え合い、切磋琢磨し合った結果でもあると思います。
ここまで支えてくださった皆様に心より感謝申し上げます。
 今後は、今回の試験を通して得た知識と技術を活かし、一意専心の気持ちで研究活動に取り組みたいと思います。また、私は製薬関連企業への就職を目指しています。実験動物技術者はこの分野で薬理試験や毒性試験を担当する技術者として求められているため、実験動物技術者の資格を活かして就職活動を行いたいと考えています。

▲合格者と指導を担当した先生および先輩方(資格保有者)

▲今年と昨年の成績優秀者(左から松永さん、筆者:宍倉、藤村さん)

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