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第149号:-高大連携事業-
       日本獣医生命科学大学 動物科学科2年次農場実習に参加して1

山田 僚太 (東京都立瑞穂農芸高等学校 畜産科学科 教諭)

2015/10/30 更新
 日本獣医生命科学大学と東京都立瑞穂農芸高等学校は、平成26年に高大連携協定を締結させていただきました。それ以来、研究施設の見学や食品科学科の製パン実習、動物科学科の繁殖学実習への参加、乳牛の受精卵移植実習にご協力頂き、生徒のキャリア教育ならびに学習意欲向上という成果につながっております。今回はこの高大連携協定の一環として、動物科学科2年次の農場実習にご招待頂き、参加させて頂きました。

 私は、卒業以来久しぶりに訪れるアニマルファームを楽しみにしつつ、生徒の学習やキャリア教育のために、そして自分自身の専門性向上のために活かしたいという思いで参加しました。一方、生徒は武蔵境キャンパスでの集合時やバスでの移動時は緊張でいっぱいとなっており、先行きが不安な状態でした。ところが、富士アニマルファームに到着し畜舎を覗くと、乳用五大品種や和牛など、多様な家畜種がいるのを見て目を輝かせ、実習が始まるのを楽しみにしていました。

 実際に実習が始まると、生徒は先生方の言葉に夢中で、「畜舎・付帯施設の説明」や「品種の説明」では、写真でしか見たことのなかったものを見て感動し、「動物管理」や「栄養・繁殖学」では、動物の扱い方を再確認していました。また、吉村先生の「馬学」や栗田先生の「緬羊毛刈」では、プロの言葉、プロの技術にくぎ付けになり、村松先生の乳房炎を出さない搾乳技術に感動し、ぜひ本校でも取り入れたいと熱望していました。その他にも、飼料作物に含まれる硝酸態窒素や糖値の測定など、より高度な内容の学習をすることができました。

 また、「畜産振興のための討議・発表」では大学生に混じり積極的に自分の提案を出しており、日ごろの学習成果を発揮している姿を見ることができました。それも、生徒の拙い説明を大学生が真剣に耳を傾け、内容を深めるという作業を一緒にしてくれた結果であり、高大連携による高校生と大学生の交流の意義を感じました。

 そして、なかとみ牧場の中島邦造先生の「資源循環」には、生徒も私も引き込まれました。始めに中島先生の牧場で搾られた牛乳を頂き、この牛乳を生産するためには土作りが大切であることを確認しました。その方法は、牛糞や堆肥に触れ、臭いを嗅ぎ、そして牧草を食べるという五感を使ったもので、驚きつつも、その違いや変化を確実に感じることができる実習でした。

 実習を終えた生徒からは、「また行きたい」、「学んだことを高校で活かしたい」、「日獣へ進学し、さらに学びたい」という感想があり、今回の実習に参加させて頂き大きな収穫があったと感じております。

 最後に、今回の実習にご理解とご協力を賜りました日本獣医生命科学大学と対応して下さった先生方、富士アニマルファームのスタッフの皆様に深く感謝申し上げます。どうぞ、これからもよろしくお願い致します。