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動物科学科が活用する富士アニマルファームの未来構想

教授 長田 雅宏(システム経営学教室)

▲富士セミナーハウスの外観

 システム経営学教室は、小澤壯行教授を主宰とする研究室です。従来の自然科学、社会科学の枠組みを取り払い、世界情勢を踏まえ最新技術やデータサイエンスを融合させるなど、新たな経営学を創出しています。また、令和5年度より整備される付属牧場の富士アニマルファームをフル活用して研究・教育に取り組みます。これからの畜産物生産は、社会的責務を果たしつつ、安心・安全を担保するように取り組まなければなりません。当研究室は、これら課題を解決するために生産・流通・消費までの過程を一つの持続可能なシステムとして捉え、実践的、実証的研究に取り組んでまいります。

 富士アニマルファームは霊峰富士の麓、標高1000mに位置し、わが国有数の集約酪農地域にあります。農業教育を通じてわが国畜産の発展、担い手の育成に貢献すべく、小さな営みを続けてきました。2021年より整備が始まった付属牧場は、隣接の牧場を取得し規模を拡大しました。また、宿泊施設である富士セミナーハウスの増・改築整備により、今後は完全個室化、リアルタイム双方向型オンライン授業など、サテライトキャンパスが実現します。富士アニマルファームに滞在し、研究・実習・実地講義をしながら本学の授業が受けられるようになります。「この施設を活用しないともったいない!」学生の皆さんに是非とも利用していただきたいと考えております。

 富士アニマルファームでの研究は、カウコンフォート、酪農教育ファーム、鳥獣害対策・狩猟学、研修牧場制度など多岐に亘り探求します。これらテーマの帰着点は儲かる経営の実現ですが、重要なのは持続可能な生産システムを構築することです。経営学や経済学は難しいと思っている皆さん、私たちは動物をキーワードに、少し難しい経営学の知識を応用しているだけです。動物との新たな環境整備を一緒に探求してみませんか?

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