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牧場実習を終えて ~働くことの意義~

動物科学科 3年 小林 沙弥子

「牧場実習」… 私はただ単に、牧場に行って作業をして終わりだと思っていました。
私がお世話になった牧場は、基本が家族経営の半放牧で、従業員が2名という経営をされていました。北海道の十勝帯広にあって、十勝平野を見渡せる、山の中腹あたりにある牧場です。みなさん大らかで、優しく自分を受け入れてくださいました。

私が今回の実習で1番教えて頂いたことは、「仕事に就く」ということに対する気持ちの持ちようです。今まさに3年生で就職活動に入ろうとしている自分にとって、目がさえる思いでした。
私にとっては3週間という時間の仕事。区切られた中での仕事です。大変といえばそれで終わってしまいますが、3週間でも十分だった私に対し、牧場のお父さんは14年もお仕事を続けられています。それだけ続けられるのもすごいと思いましたが、続けられる仕事に出合えたことにもすごいと思いました。

3週間と区切られていたから耐えられた自分。一生その仕事を続けていくお父さん。酪農の仕事に休みはありません。なにしろ生きもの相手の仕事です。待ったなしの仕事。
「あなたはできますか?」と聞かれれば、正直即答はできないと思います。
今「何の職業に就きたいですか?」と聞かれても自分は答えられません。ですが、お父さんのように、ずっと続けられる仕事に就きたいと思います。どんなことがあろうと、好きで続けられる仕事。

私の中で「働く」ということが「義務」から「生きがい」になれるように。

牧場風景1 牧場風景2