富士アニマルファームで行う農場実習では、朝は4時半に起床し、毎朝行うラジオ体操で眠気を飛ばします。一日の作業は班ごとに分かれて行い、搾乳や鶏の血糖値測定、羊の毛刈りなど実際に産業動物と触れ合いながら行う作業や、飼料中の硝酸濃度の測定や、乳質の検査など簡易的な診断を行いました。あいにく天気には恵まれず一部の作業は中止となってしまいましたが、実習では講義で習得した知識を活かすことができ、また講義だけでは学べないこともわかりました。夜は和牛牛肉の振興策をテーマに班で話し合い、模造紙にまとめ発表しました。短い時間でしたが、他班のアイデアや質疑応答での鋭い質問に、とても刺激を受けたプレゼンテーションでした。一日の流れを通して飼養管理の大変さについて身をもって実感し、五感をフルに使ったことで、より一層充実したものとなりました。また、研究室や将来について考える上での良い機会にもなり、心から動物科学科に入学してよかったと思える実習となりました。
武蔵境キャンパスに集合し、教職員も含めて約40名が貸切バスで富士アニマルファームに移動します。
富士アニマルファームに到着後、付属農場の役割、これから始まる実習の概要(ねらい)を理解します。
農場における衛生管理の重要性・農場作業の心得を確認します。
日々の場内作業において、必要な設備およびその役割を理解します。
飼育管理されている動物を見学し、産業動物としての役割を学習します。
1日、朝晩2回行う搾乳については衛生的搾乳を実践します。搾乳した生乳は子牛へ給与し、さらには我々もその『めぐみ』をいただきます。
一日の実習は、朝5時からのラジオ体操で始まります。
産業動物における栄養および繁殖コントロールの重要性について学び、直腸検査も実践します。
大動物の適切な扱い方、体調管理の把握に必要な体側も実践します。
馬の形態学的特徴を理解し、適切な扱い方(乗馬)を実践します。
農耕車の役割・原理を理解し、実際に牧草地で牧草刈りを実践します。
昼間の実習に留まることなく、夜は畜産振興のための討議、発表会を行います。
放牧されている緬羊を舎内に収容し、実際に羊の保定および毛刈を実践します。
牧草の収量を予測し、それらの栄養状態も評価します。
家禽の役割を理解し、その保定方法および生理学的特徴を理解します。
経済損失につながる疾病の早期発見を目的とする検査を実践します。
動物科学科の仲間、教員、そして牧場スタッフとの交流が深まるバーベキュー
動物だけではなく、畜舎、付帯施設の管理も実践します。
動物のための牧草管理から土壌の管理までを体系的に学習します。
付属農場での実習経験を糧に、『新たな自分の発見』、『より専門的な知識・技術』を今後、習得していきます。