こんにちは、動物科学科、食料自然共生経済分野所属の森岡杏奈です。
9月も終わりを迎え、雨は続きますが比較的過ごしやすい季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。私はこの大学で学芸員課程を履修していて、先々月学外で行う博物館実習に参加し無事に終えることができました。日本獣医生命科学大学の学芸員課程では、学芸員になる為に必要な知識を身につける講義と学内にあるワイルドライフミュージアムとそこで勤務されている学芸員さんの元で展示の制作方法や展示物の扱い方などを学ぶ学内実習、そして、今回私が参加した学外にある博物館施設で行われる学外実習の三種類で成り立っています。
このレポートを書くにあたって、改めて自分の約四年間の学芸員課程を振り返ってみると、講義と学内実習に関しては、今までの義務教育で学んできた勉強とは違う専門的な内容だったこともあり、新たな知識を得ることはとても楽しかったものの理解して脳内に定着させることに少し手間取ったように感じました。ですが、普段受けている大学の講義や実習と受講の仕方が殆ど同じなので実際に受講する際にも比較的スムーズ受けられたと思います。一方で、学外実習は受講するまでがとても長く大変でした。何故なら他二つと異なり、学外実習は自力で実習受け入れを行っている博物館施設を探し、日程などが他の授業などと被らないように調整を行いながら、必要に応じてエントリーシートの記入と面接を行う必要があります。更にここまで頑張っても人数の定員が決まっている関係上、選考に落ちることがあるので、そのことを頭に入れながら期限内に実習を終わらせられるように申し込みをしなければなりません。私はいくつかの博物館、博物館類似施設で検討を重ねた結果、大坂府柏原市にある「柏原市立歴史資料館」で実習を受けることに決めました。
この資料館での実習は全6日間となっていて、実際の博物館施設で実習を行うため、普段は入ることのできないバックヤードに入って学芸員の方の普段の仕事内容を見せてもらいながら、基礎的な学芸員の知識を学ぶ座学と、参加している実習生達が2グループに分かれそれぞれ学芸員の方からお題となる展示物を与えられて、決められたスペース内で自由に設置し、実際に説明書きなどの内容を考えて実際に三か月展示される予定の展示スペース1つ分を制作する実践の両方を学びました。私が所属したグループのお題は「1斗升」で、1斗升とはお米やお酒を量る道具で現在の単位における約18Lをきっかり量ることが可能な升のことを指します。今回の展示エリア制作のために私たちは、今回お題として渡されたこの升がどのような来歴を辿ってこの資料館にやってきたのか、現代ではマイナーとなってしまった一斗という単位を来館者に分かりやすく紹介するにはどうすればよいのか、これら2つの不安点を解消すること特に意識して制作を行いました。
上記の2点を解消するため、升を寄贈してくださった方に対象の升の来歴と詳しい使用方法について電話で聞き取り調査を行いました。また、保管庫に存在した他の種類の升と並べて配置することでパッと見た時に一斗という単位がどのくらいの大きさであるかが分かりやすくなるように配置しました。またAIの画像生成機能を生かして1斗升と一緒に使用されていた斗搔棒の使用方法をイラストにして張り出しました。

▲升を使用した量の単位に関するパネル
実物の升の写真を編集して作成
もし、博物館に興味があるという方、学芸員の資格に興味があるという方、はたまたこのレポートを読んで少しでも学芸員そのものに興味を持った方がいらっしゃったら、ぜひこの過程を履修することをお勧めします。もしかしたら履修したその先に今までの自分では知りえなかった世界の一部を覗くことができるかもしれません。