本学の動物科学科に入学してくる学生さんには種類はなんであれ「動物が好き」という共通点があります。オープンキャンパスに来られるのもそのような人たちと思います。
そこで今回の体験実習は「動物のこころと遺伝子を調べる」と題して、一般的な実験動物であるラットを用いて高架式十字迷路試験による不安度の測定実験と、子育てホルモンとして知られるプロラクチンのマウスの遺伝子をPCR法で調べる実験を行いました。PCR法は昨年の秋から今年の冬にかけて大流行した新型インフルエンザウイルスの診断にも使用された遺伝子診断法です。
この体験実習において、動物はその種類に応じて正しい扱い方があること、動物の気持ちを科学的に調べる方法の実際、さらにバイオテクノロジーの手法により作成された遺伝子改変マウスのPCRによる遺伝子診断法を実感していただけたことと思います。
この実習の体験により、動物をただ「可愛い」と思うだけでなく、科学的に学び理解したいという意欲をより強く持っていただければ幸いです。