学生レポート「布施 辰樹」

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

『第一回 全国獣医学生交流会を開催して』

布施 辰樹(獣医学科5年)

去る9月2・3日、東京大学浅野キャンパス武田ホールにおいて、「第1回全国獣医学生交流会」が開催されました。全国16大学の獣医学部生が一堂に集っての取り組みは今回が初めてでしたが、1年生から院生まで総勢400人を超える学生が全国から参加しました。

そもそも今回の会を行うきっかけになったのは、今回実行委員長を務めた北里大学5年生の朴永泰君の言葉を借りると「全国の獣医学生が大学のカベを越えて交流すること。そして、獣医師になる過程に存在するさまざまな問題や獣医師の現状などを幅広く知ることによって、参加者が理想の獣医師像を手に入れ、これからの獣医療に貢献出来る存在になっていくことを目標にこの交流会を開催しました」という思いからでした。このような思いを持っていた学生が全国で実行委員を務め、主にネットで、時には直接会って準備を進めていき、無事開催まで至りました。

会は主に「先生方のご講演」、「参加者のディスカッション」の2本柱で行いました。ご講演頂いた先生は小動物、大動物、公衆衛生、野生動物など、各分野の第一線を行く方々ばかりで、自分の仕事内容、学生に伝えたいことを熱心に話して下さいました。授業では聞けないような話も多く、自分が進みたい分野の先生たちに学生からも積極的に質問が飛び交っていました。

ディスカッションでは「もし自分のペットが末期のガンと分かったら安楽死をするか?」をテーマに10人ほどのグループで、時折先生方からの意見も聞きながら討論をしました。学年・学校に関係なく真剣に考え、意見を交わして非常に盛り上がり、時間がとても足りなく、後のアンケート結果に「ディスカッションをもっとやる時間が欲しかった」という声が大半を占めていたほどです。

懇親会でも全ての学生が楽しそうに過ごしてくれていたのが、実行委員としてもうれしい限りでした。用意していた飲み物が足りずに急きょ追加注文するというアクシデントもありましたが。

この2日間が参加してくれた学生達にとっての理想の獣医師像や将来を考える良いきっかけになってくれたと思います。今回実行委員をやって得た経験、人とのつながりは、これから獣医師としてやっていくであろう自分には、間違いなくかけがえのないものになると思います。すでに第2回に向けて実行委員は動いています。次回は今回以上に盛り上がってくれるでしょう。

最後に、多くの助力、アドバイスを頂いた池本卯典学長、学習・就職支援課の方々、全ての先生方、一緒に実行委員をやってくれた獣医学科1年庄司明日香さんにこの場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました