野生動物・動物園動物のストレス評価

近年の分析技術の進歩により、野生動物の「ストレス」を科学的に調べる研究が進んでいます。例えば、副腎皮質から分泌されるグルココルチコイドは「ストレスホルモン」と呼ばれています。ストレスホルモンを血液や糞、体毛などから測定することで、動物がどれだけ負担に感じているのかを評価できます。本センターでは、この方法により、どのような人間活動が野生動物にストレスを与えているのか、また、ストレスが軽減されるような生息環境の特徴について明らかにしようとしています。また、野外だけでなく、動物園などで飼育されている動物たちのストレス負荷の程度も調べ、より快適な飼育環境づくりにも役立てていきます。
