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牧場だより「継・いのち」

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

第6号:「真剣な目の輝き」

吉村 格(准教授/牧場長補佐)

2007/5/1 更新
 動物遺伝育種学教室の吉田先生が3人の学生を連れて、乳牛の採血に来場されました。学生達は4年に進級し、待ちに待った自分たちの卒業論文のための実験ができるという喜びで真剣そのものです。若者が具体的な目標を持ったときの目の輝きは素晴らしいと思います。さらに600Kgを優に超える乳牛を力でねじ伏せる吉田先生の中年パワーも素晴らしい。遺伝子検索のために必要な血液を搾乳牛の尻尾からとっているところです。
■乳房炎と関係する遺伝子の探索:
乳房炎は乳牛の職業病ともいわれ、細菌などの感染・増殖により乳房組織に炎症を起こす疾患群の総称で、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌、あるいは大腸菌などが原因とされている。最近、分子遺伝学の進歩と共にいろいろな家畜においての疾病抵抗性に対する遺伝子の検索が盛んに行われている。牛においても免疫に関係する主要組織適合抗原複合体(MHC、BoLA)の遺伝子群と乳房炎との関係について研究が行われるようになった。