獣医医療教育と研修制度

獣医学教育・総合参加型臨床実習

日本獣医生命科学大学付属動物医療センターへご来院されたご家族の皆様へ
=獣医学生の診療参加についてのお願い=

 日本獣医生命科学大学(以下、本学)付属動物医療センター(以下、医療センター)は、高度獣医療を提供する二次診療施設であると同時に、将来獣医師となる獣医学生を教育する教育病院であります。文部科学省の主導の基、平成28年度より、全国の大学教育病院において獣医学生(5-6年生)が実際の診療に参加する『総合参加型臨床実習(以下、参加型実習)』が必修科目として開始される運びとなりました(同様の制度は医学部の大学病院においても既に施行されております)。つきましてはこれに伴い、本学医療センターにおいても獣医学生が診療に参加することになります。
 また「診療に参加する」とありますが、その診療参加範囲(学生が行うこと・行えること)には、以下の様な制限があり、特に動物に対する強い侵襲性のある医療行為(注射による投薬、麻酔や手術など)については行われません。

●学生が実際に参加する診療範囲

  • 獣医師が行う問診前の予診(名前、性別、生年月日などの個体情報の確認やこれまでのワクチン、フィラリア予防の有無、過去の手術や病気、投薬に関する項目。病院や調剤薬局の受付で記入するアンケート調査のようなもの)の聴取。

  • 動物(患者)の各種検査時・処置時の保定や補助。

  • 採取された検体(血液,尿,糞便など)の取扱いおよび検査(診断は獣医師が行う)。

  • 指導教員の直接指導および監視下での血液・尿・糞便の採取。

  • 全身麻酔・局所麻酔の際の動物の保定や補助。

  • 検査部位・手術部位の毛刈りや消毒。

  • 手術時に手術道具を渡したり、動物の身体を支える役割(器械助手、第二助手)。

  • 「保定」とは患者さんを支えたり、おさえたりすることを指します。

  • 「補助」とは、実際の検査を行っている獣医師に検査道具を渡したり、採取した検体(血液など)を注射筒から他の容器に移し替える等の行為を指します。

  • ④については、指導教員が動物の性格や病状および学生個人の能力を適切に判断して行います(全ての学生、動物に対して行うものではありません)。

  • なお、「指導教員」とは本学正規職員(助手以上)の獣医師を指し、研修獣医師や研究生、大学院生ではありません。

●以下の項目については学生が行うことはありません

  • カルテへの記載。

  • 検査結果の判断や診断。

  • ご家族に対する病状の説明や保健衛生指導など。

  • 上記で示されている以外の診療行為。

  • 救急患者における身体検査や応急処置。

 本学医療センターは、皆様の大事な家族の一員である動物達を診療する一方で、教育病院としての使命を果たす必要があります。獣医学生の「参加型実習」へのご理解とご協力を頂きたくお願い申し上げます。
 ご協力頂ける場合(頂けない場合でも)は、以下の同意書にご署名下さい。
 なお、同意頂けない場合には、学生は診療に参加せず、獣医師および動物看護師による診療を行い、学生は見学のみとさせて頂きます(同意しなかった場合に患者および飼い主が不利益を受けることはございません)。

また、大学病院は研究教育施設であるため、診療で得られた検査材料やデータ等は教育・研究目的(授業や研究・学会発表等)に利用させて頂きたく思います。その際、個人情報等が公表されることは一切ございません。併せてご回答下さいますよう、よろしくお願い致します。

日本獣医生命科学大学付属動物医療センター 院長

同意書