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臨床研究

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

猫の肥大型心筋症に対するトリエンチン塩酸塩の安全性および心筋肥大改善効果を検討する臨床研究
研究責任者:講師 鈴木 亮平(循環器科)

≪臨床研究について≫

【臨床研究の概要】
猫の肥大型心筋症(HCM)は、心臓の筋肉が厚くなる病気です。病気が進行すると、呼吸が苦しくなる心不全や、血液のかたまりが血管に詰まる血栓塞栓症などを起こすことがあります。

現在の治療は、心臓の状態や症状に応じて、心臓への負担を軽減することや合併症を予防することが中心です。しかし、厚くなった心筋そのものに対する治療法は、まだ十分に確立されていません。そのため、心筋の状態に働きかける新たな治療法が求められています。

トリエンチン塩酸塩は、体内の銅のバランスを調整するお薬です。ヒトの肥大型心筋症を対象とした研究では、心筋の厚さや心臓への負担を改善する効果が報告されています。

一方、猫の肥大型心筋症に対する効果と安全性は、まだ明らかになっていません。本学付属動物医療センター循環器科では、肥大型心筋症の猫にトリエンチン塩酸塩を現在の治療に追加し、安全性と心臓の状態の変化を調べる臨床研究を実施します。

試験薬の詳しい投与方法、研究への参加期間、来院時期および検査内容は、受診時に担当獣医師からご説明します。

【研究期間】
2028年8月5日までの研究実施を予定しています。
ただし、目標とする症例数に達した場合などには、予定より早く募集を終了することがあります。

【対象となる患者】
肥大型心筋症と診断され、現在の状態が安定している猫を対象とします。
受診時に病気の経過や現在の治療内容を確認し、診察と検査の結果をもとに、担当獣医師が参加の可否を判断させていただきます。


【期待される効果と安全性】
トリエンチン塩酸塩の投与により、心筋の厚さや心臓の状態に改善効果がみられる可能性があります。ただし、猫での効果は確認されておらず、研究に参加しても状態が改善するとは限りません。

ヒトを対象とした研究では、多くの副作用は軽度で、忍容性は良好でした。一方、猫での安全性は確立されていません。研究中に異常が認められた場合には、試験薬の休薬・中止や必要な診察・治療を行います。

【費用について】
試験薬および研究のために追加される検査費用は、飼い主様に請求いたしません。
ただし、研究に参加しなくても必要となる通常の診察、検査および治療の費用は、通常の診療料金をご負担いただきます。

【問い合せ先】
日本獣医生命科学大学付属動物医療センター
Tel: 0422-90-4000(受付)
メール: ryoheisuzuki(@mark)nvlu.ac.jp
担当獣医師:鈴木 亮平

* 原則として、研究への参加前に受診いただき、動物の状態を診察・検査させていただく必要があります。本臨床研究の詳しい投与方法、参加期間、来院時期および検査内容は、受診時に担当獣医師から説明します。また詳しい研究内容は、説明文書を用いてご案内し、研究参加の同意書をご記入いただきます。

【関連リンク】
鈴木 亮平(研究者情報)
獣医内科学研究室