助教 倉岡 睦季 (実験動物学教室)
動物科学科の4年生にとって、1・2月は卒業を前面にした大事な時期となります。当然のこと、卒業には単位認定が必要です。「卒業論文」は必修単位として設定され、卒業論文研究を行なわなければ、卒業できません。
先月1月30日では、2024年度卒業論文発表会が実施されました。4年生の一人々々が、研究室活動の集大成として、スライドを用いたプレゼンテーションと質疑応答に臨みました。300名近い参加者には、厳しくも温かい目を向ける動物科学科の教員と、切磋琢磨した同級生、お世話になった先輩を見守りつつ来年の自分を投影する3年生、将来の研究活動に希望を膨らませる1・2年生、そして学科を横断して卒論研究を指導して頂いた獣医学科の教員とその研究室学生がいます。4年生は研究室ゼミにてプレゼンテーションを経験しますが、発表会では初めてホームを抜け出しアウェー感を実感した学生も多かったことでしょう。緊張感を交えつつも、取り組んだこと、考えたことを形にしてしっかり表現していました。全力で頑張り達成した経験は、必ずその後の人生で自信につながるのは確実です。
▲ 卒論発表会の案内
▲ 発表会場の風景
さて発表会が終わった2月、緊張感から解放されて多少の宴会はするでしょうし、旅行も行くでしょう。ただし、大事なことがあります。卒業論文の本論を書かなければなりません。これはプレゼンテーションを含めての研究活動の集大成であり、これまでの自分に向き合う大事な時間ともなります。学部学生の終わりの時期、4月から社会人になる境界に立って、様々な思いが交錯し寂しさや不安で気持ちがいっぱいになるのは当然です。そんな気持ちと正面から向き合いながら執筆に専念するのも、また大きなジャンプ台となるでしょう。
桜咲く春はもうすぐです。