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全日本大学対抗ミートジャッジング競技会にむけて

助教 前田 友香(動物栄養学教室)

 ミートジャッジング競技会というものをご存知でしょうか?この大会は、食肉を審査する技能を競い合うものです。全日本大学対抗ミートジャッジング競技会は、2009年から実施されており、毎年北海道から九州まで15大学以上から約60名の学生が参加しています。

 今年度本学からは4名の学生(動物科学科2名、食品科学科2名)がエントリーし、大会へ挑むこととなりました。大会の競技は、牛(黒毛和種と交雑)枝肉部門、豚枝肉部門そして部分肉・精肉部門の3つの部門で構成されており、枝肉部門では4つの枝肉をその場で比較して順位付けを行い回答、部分肉・精肉部門では提示される部分肉(特定部位の肉の塊)や精肉(スーパーで販売されている状態の肉)を観察して名称や場所を回答します。そのため、事前のトレーニングが大変重要であり、本学の学生も早速勉強にとりかかっています。

 また、昨年度からは勉強会の一環として、食品科学科の三浦先生にご協力いただきながら豚枝肉の解体も実施しています。実際の枝肉解体の経験を通して、各肉の部位や形を学んでもらおうという取組です。これにより、近年は強豪校が上位を独占しがちななか、昨年度本学から豚枝肉部門で入賞した学生もおり、今年度大会も上位入賞を目指して頑張ってほしいところです。また、最近は「畜産業」に対して環境負荷や動物福祉などの観点からあまり良い印象を持たれないこともありますが、畜産は私たち国民に乳や肉等の良質な動物性タンパク質を提供する重要な産業であり、なくてはならないものです。学生には、大会を通して畜産・食肉業界への理解を深めてほしいと思います。




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