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本学卒業生がOutstanding Leadership Awardを受賞

 1992年に本学大学院獣医学研究科博士課程を修了された木下 現先生が本年2月にアラブ首長国連邦のドバイで開催されたHealth 2.0 Conference でOutstanding Leadership Awardを受賞しました。

 Outstanding Leadership Awardとは、International Healthcare Conferenceにおいてヘルスケアとウェルネスの分野における最新の発展にスポットライトを当てるとともに、世界中のヘルスケア モデルに多大な影響を与えた個人や組織を表彰する非常に権威のある賞です(Health 2.0 Conference:https://www.health2conf.com/(外部リンク))。

 今回の授賞は、「動物医薬品業界で多くの革新的な新薬の開発実績とその背景にある独創的な手法」そして「ヒトの医薬品開発と動物の医薬品開発とのコラボレーションの促進につながるビジネスモデルの提案と実践」に対する功績でした。

 臨床において非常に馴染みのある薬剤を本学OBが中心となって開発したことは大変名誉なことであり、研究者を目指す学部学生や大学院生にとって非常に刺激的な受賞です。今回の受賞をお祝いするとともに木下先生の略歴を下記いたします。

文責 獣医内科学研究室 松本浩毅

■木下 現先生 略歴

 米国メルク社の日本法人である日本MSD株式会社で研究開発部マネージャーとして、世界初の犬用心不全治療薬エナカルド錠をはじめ様々な動物種に対するイベルメクチン製剤の開発を担当(ヒト;ストロメクトール錠、犬;カルドメックプラスチュアブル、牛;アイボメック注、豚用;アイボメックプレミックス)。

 MSDとサノフィーが親会社であるメリアル社の日本法人であるメリアルジャパン株式会社では、研究開発部長、つくば研究所長、執行役員研究開発薬事部長を歴任し、フロントラインプラス、ネクスガード、プレビコックス、ピュアバックス、ガストロガードをはじめとする商品の国内開発を成功させるとともに、フランス本社臨床開発部門のリーダーシップメンバーとしてDNAワクチンや遺伝子組み換えワクチンを含む革新的な動物用医薬品のグローバル開発をリード。

2017年にメリアル社の合併に伴いベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパン株式会社に転籍し、執行役員臨床開発部長そしてドイツ本社の一般薬臨床開発部門のリーダーシップメンバーとして、国内外の新規動物用医薬品開発に貢献。

2019年に株式会社ビルバックジャパンに転職し、研究開発・薬事部長として、国内における動物用医薬品の開発と薬事チームを総括するとともに国内の医学系大学や医薬ベンチャー企業等とのコラボレーションにより日本の技術を世界展開する業務を担当。