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日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学
放牧

応用生命科学部 動物科学科 システム経営学教室

一つの継続したシステムとして動物を捉え解析する

「Zoom Up Laboratory」 システム経営学教室准教授 小澤 壯行

システム経営学教室では、従来のような自然科学(=実験系)と社会科学(=経営経済系)といった枠組みを取り払い、自然科学的手法(実験)と社会科学的手法(調査)を融合させた学際的な構成で、研究を行っています。研究は主として産業動物(家畜)分野と伴侶動物(ペット)分野に二分して、それぞれ新産業動物の開発・発展・定着とペット産業における市場展開状況について行っています。3年次で当教室に所属した学生は、4年生の卒業研究を手伝いながら、広く自らが興味ある動物分野について教員の指導の下に研究を行うとともに、ゼミに参加して知識を集積します。その後4年次には、グループ毎に研究分野に分かれて卒業研究を実施し、論文執筆を行います。卒論は学会等でも広く公表され、注目を集めています。
さらには、ニュージーランド・マッセイ大学との連携を密にして、先進的な動物産業が展開しているニュージーランドの実態に触れる機会を提供しています。当教室の近年の研究課題は以下のとおりです。

  1. ペット価格形成の論理およびペット関連市場の展開方向
  2. 「自然卵」「銘柄卵」「地鶏肉」生産の現状と諸課題
  3. 飼料資源リサイクルの将来像について
  4. 「古くて新しい家畜」・山羊におけるミルク生産システム確立に関する研究
  5. 学校飼育動物に関する研究 -教育教材としての動物利用は有効か-
  6. その他(酪農経営、飼料作のあり方、メディア論)

「My Laboratory」 動物科学科4年 鈴木愛子

ヤギ

絵本やアニメの世界でヤギは人気者。けれども現実には、私たちの生活にとても縁遠くなってし まっています。システム経営学教室に所属する私は、卒論研究で消費者のヤギミルクの受容性に ついて明らかにしようとしています。体に優しいヤギのミルクを飲んでもらうためには、どのように ヤギを育てたら良いのか。また、消費者に受け入れられるヤギミルクとは何なのかを調査・実験 しています。