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応用生命科学部 食品科学科 農産食品学教室

植物性食品成分の有用性に生化学と酵素科学でアプローチ!

「Zoom Up Laboratory」 農産食品学教室教授 麻生慶一

当教室では、主に植物性の食品素材に含まれる有用成分に関する研究を行っています。対象成分の種類によって、

  1. 素材そのものの調理・加工・保存・呈味特性に影響を与えうる酵素とその反応のしくみに関する研究
  2. 健康に関わる機能性食品成分(生体調節物質)に関する研究

といった2つの研究グループに大きく分類されています。また、[2.]から派生した研究として、アミノ酸を原料に、酵素を用いて機能性ペプチドを合成する研究も行っています。
いずれの研究においても、タンパク質生化学の知識と実験技術、各種成分の分析手法を習得します。
これを糧に、学生の中にはメーカーの品質管理や分析、開発部門に就職する人もいます。さらに、【問題の提示】【実験計画とそ の遂行】【結果の解釈と考察】【次の課題の提示】というプロセスを繰り返し、研究討論会などを通して、論理的な思考と、それを人に語り伝える力を身につけることも目指して、日々、研究に励んでいます。

「My Laboratory」 食品科学科 農産食品学教室学生

研究風景

近年、生理・薬理作用をもつ食品成分が注目されています。私は現在、米を材料として血圧上昇に深く関与する生体内酵素の働きを抑制するペプチドの探索を行っています。英語の学術論文を参考にして目的に合う実験方法を構築するのに苦労しましたが、先生方の厳しい?御指導で最近は実験に対する科学的な考え方も身についてきたように思います。2年間でおもいっきり実験をしたい、という人にはお薦めの研究室です。