4/21(火)遊学講座のご紹介

日本獣医生命科学大学では、総合文化講座等の公開講座とは別に、「大学の知」を一般の方々に紹介するため、月に1回、一般の市民を対象に「遊学講座」を開催しています。
4月21日(火)に開催される内容をご紹介します。

撫 年浩 動物科学科 動物栄養学 講師
13:30-14:30 最近の和牛
-脂肪交雑偏重からの脱却-
日本固有の品種である和牛は他に類を見ない筋肉の中に脂肪を多く蓄積する能力を持っている。消費者はこの脂肪交雑(霜降り)の多い肉を“おいしい”と感じ、生産者は脂肪交雑が多く蓄積するよう育種改良や飼養管理の改善を行ってきた。
しかし、最近では筋肉中に50%も脂肪交雑のある牛肉も珍しくない。消費者は本当にこのような牛肉を求めているのであろうか。生産技術はこのままでいいのであろうか。

河上 栄一 獣医学科 獣医臨床繁殖学 教授
14:40-15:40 犬における受精現象
-受精に至るまでの犬精子の種々の変化-
私達に最も身近な動物である犬では、精子と卵子それぞれに興味深い特徴があり、受精に関しても、他の動物種には見られない現象が認められます。
雌動物の卵管の中での精子と卵子の合体、すなわち、受精の機序および過程をわかりやすく紹介すると共に、その後の子宮内での犬胎子の発育、出産および生まれ出た子犬への対応法についても解説致します。

織間 博光 獣医学科 獣医放射線学 教授
15:50-16:50 獣医療と放射線
-高度獣医療を支える放射線を知る-
獣医療でも医療と同様に、高度医療器機が使用されていますがが,、この殆どに放射線が利用されています。放射線はレントゲン博士がX線を発して以来、100年以上にわたり医療に利用され様々な成果をあげてきました。
獣医療で、現在どのように放射線が利用されているかを、装置や、それを使用して診断・治療した症例を示しながら紹介するとともに、放射線(特にX線)の性質や、医療被ばくに関ても触れる予定です。
