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日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

平成21年度 第3回 FD講演会を開催しました

第3回タイトル
授業内容・教授法の改善を目指して

日本獣医生命科学大学FD委員会主催 第3回講演会
「テュートリアル教育の実践」

FD委員会 委員長 西村 敏英 (食品科学科 食品機能化学教室 教授)
平成21年度の第3回FD講演会が、去る12月28日(木)の午前10時30分より12時30分まで、本学B棟411並びに413室で開催された。仕事納めの前日にも関わらず、約80名(教員出席率:53%)という多くの教職員が参加した。今回は、東京女子医科大学医学部教授である吉岡俊正先生並びに松下 晋先生に「テュートリアル教育の実践」という演題の講演とテュートリアル模擬授業をしていただいた。
テュートリアル教育は、学生に自発的学習能力を身につけるための重要な教授法として注目されている。しかし、本学教員からは、「実際に、授業をどのように進めればよいのか?」、「教員の役割は、何なのか?」、「教材は、どのようなものを準備すればよいのか?」など、実践する上で不明な点がたくさんあるとの声を聞いた。今回は、そのような問題を解決してくれるような講演会を企画した。
講演では、テュートリアルカリキュラム、それを運営するための教育組織、テュータの役割、テュータによる学生評価、授業で使用する課題作成並びにテュータガイド作成の重要性がわかりやすく説明された。
引き続いて、別室に移動し、吉岡先生(テュータ)と本学の学生6人によるテュートリアル模擬授業が行われた。松下先生は、参観者である我々に、授業の進行状況並びに進行上の注意事項を、モニターを用いて随時紹介してくれた。本模擬授業の課題は、「食べる?食べない?」で、日本における米国産輸入牛肉量の減少に関する内容が学生に提示され、授業がスタートした。学生達は、提示された内容について意見を出し合い、牛肉に関して調べるべき問題を抽出した。学生の議論が滞った時に、テュータが舵取り役で、新たな議論ができるような質問を投げかけていた。最後に、次回までに調べるべき問題数個を示し、模擬授業が終了した。今回の講演並びに模擬授業は、本学でテュートリアル授業を実施する上で、非常に参考になったと思われる。その後、30分間の質疑応答があり、2時間の有意義な時間を過ごすことができた。