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第29回日本霊長類学会・日本哺乳類学会2013年度合同大会で「優秀ポスター賞」を受賞しました

 去る2013年9月6日~9日に岡山理科大学で開催された第29回日本霊長類学会・日本哺乳類学会2013年度合同大会において、238題のポスター発表の中から、大学院獣医保健看護学専攻博士前期課程2年石井奈穂美さんと獣医学科野生動物学教室ポストドクター關 義和さんの2名が「優秀ポスター賞」を受賞しました。

〇日本霊長類学会・優秀ポスター賞

石井奈穂美(獣医保健看護学専攻博士前期課程2年)
発表演題「野生ニホンザルにおけるシラミ卵の膠着状況:シラミ卵数の地域差・性差・年齢差と卵数に影響を与える要因の検討」

※この研究は、サルのシラミ取り行動が、単に個体間のコミニュケーションだけではなく、シラミの除去というサルの健康維持に欠かせない実質的な機能があることを明らかにしたもので、今後はシラミによる感染症の媒介や健康影響などとの関連の追及が期待される重要な発見となりました。

〇日本哺乳類学会・優秀ポスター賞

關 義和(野生動物学教室ポストドクター)
発表演題「食肉目の食性はシカの影響を受けた生息環境下では変わるのか?」

※この研究は、近年全国で問題となっているシカによる自然植生への影響が食物連鎖を通じて肉食動物にまで及んでいるということを明らかにしたもので、今後の生態系管理に重要な発見となりました。

受賞した石井さん(左)と關さん(右)
受賞した石井さん(左)と關さん(右)