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日本哺乳類学会2014年度大会で「優秀ポスター賞」を受賞しました!

2014年9月4日から7日に京都大学で開催された日本哺乳類学会2014年度大会にておいて、本学大学院獣医保健看護学専攻博士前期課程2年小宮将大さんが「優秀ポスター賞」を受賞いたしました。ポスター賞へのエントリーが80題ほどあった中での受賞でありました。発表演題「ツキノワグマの密度依存性による出生後の分散」では、長野県軽井沢町および周辺地域において1999年から2013年までに捕獲されたツキノワグマから採取された体毛および血液の計202個体のサンプルから遺伝子解析して親子関係を調べた結果、雌の子供は母親の近くに留まるのに対して(2km程度)、雄の子供は非常に遠くまで(10km以上)分散していることを報告しました。また、ツキノワグマの子供は個体数密度が低い地域へ出生後に分散している傾向が示され、密度依存的な分散パターンがあることをクマ類において世界で初めて報告することが出来ました。

獣医保健看護学科 獣医保健看護学応用部門 講師 山本 俊昭