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牧場だより「継・いのち」

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

第47号:新年の願い事

吉村 格(准教授/副牧場長)

2010/1/8 更新
 あけましておめでとうございます。正月早々、素晴らしい富士山でした。手を合わせ大きな声で願い事をすると全身に力がみなぎるのを感じました。曇った心に心地よい光が射し込んできます。今年も富士アニマルファームが皆さんの希望する付属施設であるために場員一同協力して頑張り続けたいと思います。
 さて、今年の願い事の一つ目は、庶務課用度係が中心になって進めてくれている各部署のホームページの立ち上げがうまくいきますようにとお願いをしました。これまで私が書いてきた「付属牧場便り」だけでなく、職員が書く≪富士アニマルファームの真実≫も少しずつ提供できるようになります。既に御挨拶や職員の紹介の文章、学生達の実習風景や動物などの写真も提出しました。職員の机の前にいる時間を少しでも増やし、文章を書くことにも慣れてもらって、より内容のある情報を皆さんにお届けできたらと考えています。
 願い事の二つ目は、付属牧場に家畜診療所を付置させるという計画がうまくいきますようにとお願いをしました。そうなると付属牧場は、富士アニマルファームとセミナーハウスと家畜診療所が並列の形で組織されいよいよ強固なものになります。もう既に教授会ではスタッフとなって働く教員は決定しているとのこと、我々の弱点が補強され全学科が利用しやすい付属牧場への道を歩むことができるはずです。さらに社会貢献の一環として、帰属集団である近隣農家への進出の足がかりとなることも期待されます。
 願い事の三つ目は、動物栄養学教室の撫先生が中心となって進めている肥育牛舎の建設がうまくいきますようにとお願いをしました。本学では獣医学の分野では肥育牛の脂質代謝の研究が、畜産学分野ではその飼養管理技術の研究が、食品科学の分野では牛肉のおいしさに関連する研究がそれぞれ精力的に行われてきました。そのため富士アニマルファームにおいて肥育牛の飼養管理ができる環境を整えて欲しいという要望はかねてから聞こえていましたが、いよいよ満を持して予算要求の形となって表に現れてきました。将来の展望と効果を見据えながら事務部と十分な協議の上で努力を積み重ねたいと考えています。
 贅沢なお願いをたくさんした後に、夏の終わる頃までには富士山山頂の浅間神社本宮にお賽銭と朗報とを持参できる健康な心と体でいられますようにと私自身のこともお願いし、今年の富士アニマルファームの第一日目を踏み出しました。