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牧場だより「継・いのち」 第61号 | 「そう、それが子宮です」
第61号:「そう、それが子宮です」
吉村 格(准教授/副牧場長)
2010/8/26 更新
「筋肉質の固いものを手渡します」「コリコリしたものを掴みました」「残念。それは私の指です」「これですか」「そう、それが子宮頚管です」「その先を手繰っていくと、子宮を触れることができます」「ありました。二つに分かれています」「そう、それが子宮角です」「その斜め下あたりに卵巣がありますが、今日はここまでにしておきましょう。牛が疲れてきました」。牛の肛門から同時に手を入れて絡み合っている教師と学生の会話である。学生は初めての経験に興奮気味。糞にまみれた二人は臭い仲を通り越して学究の師弟関係として強く結びついていく。
2年次動物科学科の実習は彼らにとって初めて真剣に動物と対峙する実習である。そこでは動物生産の一環として学生達には全く未知の領域である繁殖器官の触診もやらせている。「座学で繁殖学を学んでいない学生にそのようなことをやらせていいのか。牛が可哀相ではないのか」と動物福祉を唱える人々に批判を浴びそうだが、実習のために用意された牛に接する学生達の謙虚な言動、極めて真剣に理解しようとする姿、理解できたときの喜色満面の笑顔、さらにその後の授業に向かう態度の変化を知ってもらえれば反対する彼らにも十分納得してもらえる質の高さだと信じている。
直腸検査は、直腸壁を通して骨盤の上に拡がる繁殖器官を触診するわけであるので、生暖かいだけでフニャフニャブヨブヨの内部は糞か臓器かの見分けもつかず、何が何だか解らない間に牛の腸壁を傷付けることはよくあることである。しかし神の手をもつ牛島教授は牛の直腸の中で学生の掌を上手に繁殖臓器の真上にあたる位置まで導き、いとも簡単に全員にそれらの臓器を触診させることができる人なのである。それもそのはず百戦錬磨の彼は、学生達に牧場で飼養管理されている親子牛のライフサイクルから話を進め、繁殖全体の流れを説明し、持ち込んだ屠場臓器を利用して観察・触診を十分に行なわせた後で実際の直腸検査に臨んでいるのである。
実習とは、先生から聞いたり教科書で学んだりしたことを、現場で直接的に実物を見て触れて経験し、その感覚を自分の言葉に置き換える作業である。座学で学んだ言葉が現場で学生自らのフィルターを通して紡いだ言葉と交わり、それが同質となれば高いレベルで理解をしたことになる。1コマ90分の講義の中にそれらの全てを盛り込んで行われる牛島教授の授業は実習の本流であると思う。さらに動物のことを勉強する目的は、動物たちの生きる姿を鏡として、まずは自分の心と体が健康であるために自身を知ることに向かうものであることも教えている。素晴らしい講義を学生達と聴きながら、実習とは如何にあるべきかを生産現場で働く教育者としての私はつくづくと考えさせられるのである。