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牧場だより「継・いのち」

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

第110号:「若い力につなげる」

小林 眞理子(教授/副牧場長)

2014/05/27 更新
実習前に気合を入れている小田先生
今回の獣医保健看護学科の富士アニマルファーム実習(以下、牧場実習)では、教員側にも一つの目標がありました。神谷先生と左向先生より、「誰でも牧場実習の担当になれるような体制を作りなさい」とのご指示を受け、責任者は私でしたが、1年担任の森先生を中心に各教員が準備の段階から仕事を分担しました。ご経験された先生方はご存じと思いますが、牧場実習は、準備の段階から煩雑な仕事が多いものです。また、実習中は大きい動物を扱うことから、参加教員の肉体的、精神的負担も大きいものです。「危険回避として、座学や見学だけで終了するのは簡単であるが、実際の動物を扱うことは重要」と、実習前に吉村先生と神谷先生が学生に熱く語っておられました。参加教員は、その意思を汲み実習の安全かつ円滑な運営に留意し、本学科22名の教員中、17名の教員が参加して牧場スタッフの方々と共に実習の指導にあたりました。また、獣医学科臨床獣医学部門の山田先生にもご参加いただきました。松原先生には、ツアーナースとして参加していただき、学生の健康管理を担当していただきました。大きな動物を扱うこと、体力を使う実習であることから、例年怪我をする学生や体調を崩す学生も出ることから、後方支援としての松原先生の存在は、本実習において重要なものとなっています。本年度は、大きなけがや発熱するものもおらず学生全員が無事に実習を終えることができました。
石岡先生と私が担任を務めた本学科の第一期生、小田先生、塩川先生が4月より教員として本学科に着任され、牧場実習にも参加してくださいました。特に小田先生は、朝夕の作業、実習に加え乳製品作りでは講義担当という過激な業務を5日間にわたり担当してくださいました。写真は、実習前に気合を入れている小田先生の様子です。他人に説明するよりも自分で動いてしまう方が楽な私は、人に任せることが苦手でしたが、実習中、彼女らの活躍を見ながら、新しい世代にこの実習の意義を伝えていくことの重要性を改めて認識いたしました。