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牧場だより「継・いのち」

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

第156号:2度目の牧場体験

獣医保健看護学科 3年次 古川 佳奈

2016/04/05 更新
 3月22日から24日の3日間、富士アニマルファームに行き、牧場体験をさせていただきました。
 獣医保健看護学科は、1年次の前期に富士アニマルファームで牧場実習を行います。早朝から搾乳の手伝い、羊の毛刈りなどをしました。アニマルファームは富士山の麓にあり、澄んだ空気と富士山の後ろから登る太陽がとても綺麗で、毎日気持ちよく朝を迎え、牧場実習を楽しむことが出来ました。日常では体験できない事ばかりで楽しかったことが記憶に残っていて、いつかまた行きたいと1年次の牧場実習が終わった時からずっと考えていました。今回は、同じように考えていた友達と共に担任の先生を通して牧場の方と相談して許可をいただき、牧場体験をさせていただきました。獣医学科の先輩方の実習と同じ日に牧場に行ったため、獣医学科の実習を見学することもでき、より貴重な牧場体験となりました。
 1日目は牛の去勢手術の見学、牧場案内、搾乳体験をしました。牛の去勢を見学するのは初めてで、緊張感のある手術現場を見学することが出来て良かったです。2年ぶりに行った搾乳は、2年前と同じく前搾りが上手くできずに最初は苦戦しました。しかし、何頭も続けて搾乳をすると段々と慣れていき、作業終了の時には搾る腕が上がらなくなるほど多くの牛の搾乳をしました。搾乳の作業中は、牛の動きをよく見て感じて作業することが重要です。搾乳に夢中になっていて足を踏まれては大変です。動物を相手にする作業では緊張感と集中力が大切だと改めて感じました。
 2日目は朝5時から犬の散歩、子牛に初乳を与える、子牛のブラッシング、牛舎の掃除、牛の除角の見学、乗馬体験、搾乳など様々な作業をしました。この日は深夜に子牛が産まれていて、生後数時間の子牛に初乳を与える作業がありました。初めて産まれたばかりの牛を見ましたが、産まれたばかりとは思えないほどの大きさで、毛はふさふさ、乳を飲む力も立ち上がる力も凄かったです。子牛より驚いたのは、子牛の面倒を見たがっていたのが子牛の母牛ではない別の牛だった事です。その牛は産まれたての子牛を綺麗に舐めてあげていました。牛は他の牛の子の面倒は見ないと本では書いてあるそうですが、実際には面倒をみていました。珍しい場面を見れて良かったです。
 3日目は犬の散歩、子牛の出荷、搾乳をしました。犬の散歩では野生の鹿に遭遇し、牧場が大自然の中にある事を感じました。野生の鹿は可愛かったけれど、私達を追い掛けてくる時の迫力は凄かったです。野生動物には気をつけなければいけないと思いました。
 2度目の牧場体験ではここに書き切ることが出来ないほど多くのことを経験し、感じ、学びました。2年間主に愛玩動物について勉強してきた為、初めて牧場実習をした時とは捉え方、感じ方、学びの内容が違いました。3度目の牧場体験に向けてさらに勉強をしようと思います。
 突然牧場体験をしたいと申し出た私達を快く受け入れ、沢山の貴重な体験をさせて下さった牧場の方々、獣医学科の方々に感謝します。お忙しい中ありがとうございました。