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牧場だより「継・いのち」 第177号 | 獣医学科5年次大動物臨床実習を終えて
第177号:獣医学科5年次大動物臨床実習を終えて
獣医学部獣医学科 臨床獣学部門 治療学分野Ⅱ 助教 三浦 亮太朗
2017/07/24 更新
6月19日~23日の5日間、富士アニマルファームにて獣医学科5年次の大動物臨床実習を実施しました。実習は、獣医内科学研究室、獣医外科学研究室、獣医臨床繁殖学研究室と協力して進めました。また、大学事務職員の方々も引率で来ていただきました。御協力を頂いた教職員の方々には、この場をお借りして御礼申し上げます。
実習内容としては、V1およびV2の学生がそれぞれ2泊3日で集中的に実習を行ないました。内科学実習では、牛のハンドリング、輸液剤の投与、頸静脈および尾静脈からの採血、また牛と馬それぞれに心電図検査について学びました。外科学実習では、第四胃変位整復術実習を実施し、牛を相手にした手術および腹腔内精査について学びました。臨床繁殖学実習では、牛を対象にした人工授精の手技を学びました。牛馬を用いた実習は4年次の動物衛生学実習以来で、久しぶりに牛に触れることもあり、学生達も最初は少し戸惑っているところもありましたが、徐々に牛の扱いに慣れ積極的に実習に参加している様子が見られました。実習のスケジュールはタイトで、午前6時から午後9時近くまで予定が詰まっておりましたが、学生達は手際よくこなしていました。
5年次の後期には、共済実習が実施され、実際の産業動物の臨床現場にお邪魔することになると思いますが、この実習がいい予行演習にもなったのではないかと思っております。来年度はこの経験を活かし更に実りある実習にしていきたいと思っております。最後に実習牛ならびに実習場所として富士アニマルファームを提供してくださった吉村牧場長をはじめとする付属牧場スタッフの皆様に感謝申し上げます。