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牧場だより「継・いのち」 第180号 | 獣医学科2年次牧場実習を終えて
第180号:獣医学科2年次牧場実習を終えて
獣医学部獣医学科 臨床獣医学部門 治療学分野Ⅱ 教授 堀 達也
2017/09/06 更新
8月22日~25日の4日間、富士アニマルファームにて獣医学科2年次の学生を対象とした牧場実習を実施しました。今年は、学年人数の3分の1以上の37名(男子18名、女子19名)の学生が参加いたしました。実習期間中の4日間とも天候に恵まれ、とても良い空気の中で実習を行うことができました。
実習は、学生を5班に分けて、4日間で5つの実習と5つの牧場作業にローテーションして参加する形で行いました。実習では、動物の取り扱い(豚や羊)、牛学(臨床、繁殖、解剖)、馬学を勉強する他に、近隣の乗馬クラブにて乗馬体験を行いました。また牧場作業では、搾乳、畜舎内作業、犬舎内作業、羊の作業、草地管理を体験いたしました。朝は4時半に起床して、5時から牧場作業を行うというスケジュールで大変であったと思いますが、皆、寝坊せずに一生懸命実習に参加しておりました。この実習にて、牧場の朝は早く、とても大変な作業を毎日行っており、その仕事のおかげで牛乳やお肉などの恩恵をもらっているということを感じ取ってもらえたと思います。
また実習の3日目には、本学の卒業生でもある静岡県農業共済連合組合会(NOSAI)に勤務されている後藤先生、守谷先生に「産業動物獣医師の仕事」についての講義を行ってもらいました。この講義にて、産業動物獣医師の現状、役割、やりがいや大変さなどをわかりやすく話していただきました。この講義を聞いた後に、考えていなかったけれども、将来、産業動物獣医師を目指そうと思った学生もいるかもしれません。
本学は土地がら、牛・馬・豚などの大動物を大学内で飼育することができないため、日常でこれらの動物に触れることはできません。ですので、この実習を通してこれらの動物に触れて様々な経験をしたことは、将来の獣医師になるための良いステップであったと考えます。
最後に、本実習の実施に当たり、吉村牧場長はじめ牧場スタッフの皆様、ならびに参加して下さった教員の皆様に、この場をお借りして感謝申し上げます。