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日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

第219号:第4回医獣祭で富士アニマルファームの資源を利用した商品の販売と無料配布を行いました

事務局 事務部 学長室・企画調査課 上野美可子

2019/12/20 更新

 11月1日(金)から3日(日)の3日間、第4回医獣祭が行われました。令和最初の大学祭となった今回は、「富士アニマルファームの生乳を100%使用したチーズ」の販売と「富士アニマルファームで作った堆肥」の無料配布を行うという、初の試みを行いました!

▲自然豊かな富士ヶ嶺にある工房。
隣に富士アニマルファームがあります。

▲ご夫婦お二人で経営されています。

 山梨県河口湖町富士ヶ嶺にあり、富士アニマルファームのお隣(といっても歩いて5分はかかる)に工房を構える「河口湖チーズ工房」と本学は、「チーズ製品の共同開発及び販売に関する合意書」を締結しています。「医獣祭で何かできないか?」というところから始まり、「それなら富士アニマルファームの生乳を100%使用したチーズを作って販売しよう!」と話がまとまり、今回初めて販売に至りました。

 富士アニマルファームには世界五大品種の乳用牛がいます。ホルスタイン、ブラウンスイス、ガーンジー、ジャージー、エアーシャーの5種です。これがなかなか希少種で、きっと初めて耳にする方も多いのではないでしょうか?
 その五大品種をブレンドした生乳を使って、今回はゴーダ、カチョカヴァロ、ストリング、リコッタと、4種類のチーズを作っていただきました。ひとつひとつのチーズの説明は省略させていただきますが、気になった方はぜひ調べてみてくださいね。

 少量のご用意ではありましたが、3日目の午前中にはすべて完売し大盛況で終わりました!富士アニマルファームの生乳を使用しているという「ニチジュウらしさ」に惹かれてご購入されるお客様が多い印象でした。

▲当日は一号棟の一室でチーズを販売!大変好評でした。

 「ニチジュウらしさ」といえばもうひとつ。富士アニマルファームには牛だけでなく、馬、羊、ヤギなど多くの動物たちがいますが、動物たちのフンや尿の量はかなりの量になります。これを利用した堆肥を教職員と動物科学科学生で袋詰めし、200袋を無料配布しました!

 家畜のフンを利用した堆肥は土壌改良の効果が大きく、土壌の保水性や保肥性を向上させる効果があり、家庭菜園や花の栽培に最適です。私は堆肥を買う機会がないため知らなかったのですが、「牛フン堆肥は高価だから有り難いわ~!!」と言って何袋も持っていかれる方もいらっしゃり、「なるほどそうなのか!」と思わず感心してしまいました。
 反響がどのくらいあるか少しの不安がありましたが、かなり早い段階で予定配布数終了という結果に終わりました!!

▲余分な木片を取り除くため、ふるいにかけます。
これが結構重労働!

▲ふるいにかけたら袋詰め。200袋用意しました!

 以上、簡単ではありますが、初めてづくしの第4回医獣祭の様子をお届けしました。この3日間で来場者の多くが「ニチジュウらしさ」に興味を持ってくださっていることを実感したのと同時に、新たな可能性を発見することができ、大変勉強になった貴重な機会となりました。

 最後に、この場をお借りして、今回チーズ販売や堆肥の無料配布を行うにあたってご尽力くださいました教職員、学生の皆様には深く感謝申し上げます。

▲たくさんの方が堆肥に興味を示し、お持ち帰りくださいました!

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