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第222号:4V 動物衛生学実習(牧場実習)を終えて

獣医衛生学研究室 教授 田中良和

2020/01/16 更新

 去る10月第1週目に獣医学科4年次の牧場実習を行いました。4年次の学生は新しくなった育成牛舎を見るのは初めてで、その清潔さや使い勝手に驚く学生もたくさんいました。3年次より実習内容が多いため、付属牧場に2泊3日の泊まり込みで行いました。今回の実習では、途中で体調不良を訴える学生が数名いて、その分は後ほど武蔵境校舎で補足実習をしました。

 3年次と大きく異なることは、実際の牛を使って臨床観察をし、採血、直腸検査など一般に行われる検査手技を学びました。
 具体的には、牛の保定法、採血法、筋肉注射法、経口投与法、胃汁採取法、乳房薬液注入法を行いました。これを全学生が一人一人実施できるよう指導しました。参加型臨床実習に出る前にオスキー試験がありますが、その時には頭絡のかけ方や外し方も要求されると同時に牛を繋留するためのロープワークも必要となります。この操作を学生一人一人が必ずできるようにすることも本実習での大きな課題となります。

 また、繁殖学の実習では、子宮内薬液注入法や直腸検査法、ヤギを使った精液採取法を行いました。初めて直腸検査を行う学生も多く、身体の小さな女子学生にとっては少しやりにくかったこともあろうかと思います。しかし、現場での獣医は小柄な女性であっても難なくこなしているので、要は経験が大切なことだとわかります。なかなか卵巣の触感が掴めない学生もいましたが、今後外部での実習経験で学んでほしいと思います。

 本実習では、基本的な検査のために必要な手技を学ぶことが趣旨ですが、今回の実習を通して将来、産業動物獣医師や家畜衛生獣医師を目指す学生が一人でも多くなればと願うばかりです。
 最後に今回も内科学研究室、臨床繁殖学研究室、産業動物臨床学研究室の協力を得て実習が滞りなく終えることができました。また、実習講師の佐藤先生、前田先生には丁寧な学生指導を行っていただけたことに心より感謝申し上げます。さらに牧場の吉村牧場長には今回も格段の配慮をいただき感謝いたします。