4月19、21日に動物科学科2年生は日本獣医生命科学大学付属施設である富士アニマルファームの見学に向かった。例年であればこの見学は1年次の4月にオリエンテーションとして行われる行事である。2年次は新型コロナウイルスの影響で入学式をはじめ、新入生の行事が一切できなかった学年たちである。また、講義もオンラインとなり、友達としての横のつながりも不十分で、不安だらけで過ごした1年間となった。今年4月からは対面の講義も再開され登校する機会も増えてきたが、コロナウイルスの影響がなくなったわけではない。1年次で不可能であった仲間同士のつながりを深め、これから充実した学生生活をおくっていただきたいという思いから、学科としてアニマルファーム見学をやるべきか?やらざるべきか?話し合い、感染防止対策を十分に取れるという判断のもと4月に入り急遽計画が始まった。また、アニマルファームにも相談したところ、計画を快諾していただくどころか、家畜管理に関する講義内容までも提案していただいた。
牧場見学の前にお昼ご飯!当日は両日とも晴天となり、雄大な富士山が目の前にある。そこで、牧草地を解放していただき、十分な間隔を取り、富士を見上げながらの昼食となった。
動物科学科の教員が牧場施設や飼育されている乳牛・和牛・ヤギ・ヒツジなどの品種を説明するとともに牧場長、牧場教員の尽力により、乳質検査や牛の一般管理の講義・実習もしていただいた。そのため学生はディスポーザブルのツナギとシューズカバーを着用し、畜舎に入り動物に触れることができた。コロナ禍の中で制限もあったが、学生同士で楽しく牧場見学をできたと思いたい。また、19日にはとても運の良いことに牛の出産に立ち会うことができた。新しい命の息吹と生まれた子牛を母親が舐める姿から、母子とのつながり愛情を感じられたはずである。この見学を礎に仲間意識を持ちつつ、本学での講義・実習と充実した学生生活になることを願っています。