【活動報告】大学祭にあわせて博物館を開館しました
(更新日2025.11.25)
11月1日(土)から3日(月・祝)にかけて本学の大学祭(第8回医獣祭)が開催され、当館も3日間特別開館を実施しました。
展示の目玉は6月以降に追加された2つのミニ展示です。そのうちの1つであるミニ展示「長次郎の再出発」は、上野動物園で生まれ、井の頭自然文化園に引っ越したのち、本学で骨格標本となったキリン「長次郎」を主役としています。昨年の大学祭の時点では長次郎は組み立てられた状態でしたが、今年の1月に解体を行い、現在はミニ展示の会場にて頭蓋骨と頚椎を展示しています。通常は高い位置にあるキリンの頭の骨を眼の前で見ることができるため、興味深そうに骨格標本を見ていらっしゃる方がたくさんいらっしゃいました。
もう1つのミニ展示である「日獣大アシカ展 ~なぞの標本と日本の鰭脚類~」の主役はアシカ科の種の剥製標本と骨格標本です。どちらも現在種の判別のための調査を進めている最中で、調査の途中経過を展示ではご紹介しているのですが、多くの方から結果が楽しみですというお言葉をいただきました。大学祭にはご家族で来てくださる方が多く、展示室に入られた小さなお子様たちはみなアシカの剥製の大きさに驚かれ、また展示に併せて閲覧用に準備した絵本や図鑑なども楽しんでくださったようです。日獣大アシカ展は今月29日で会期が終了となります。大学祭でご覧にならなかった方は、残り数日となりましたがぜひ会期中にご見学にいらしてください。
自然系展示室では、本学で学芸員課程を履修する学生による展示解説を特別に実施しました。自然系展示室は常設展示とミニ展示(日獣大アシカ展)の会場となっており、学生たちには、それぞれの展示について、解説するときのポイントやよく聞かれる質問などを事前に説明し、「自分の言葉で、お客さんに伝わるように解説をするように」と伝えています。学生たちは皆、最初は緊張した面持ちでしたが、次第に来館者の方にお声がけできるようになり、来館された方からも「学生さんが感じ良く対応してくれました 来年も伺います」「学生ボランティアさんの説明も良かったです。」などご好評をいただくことができました。
▲自然系展示室の様子
▲自然系展示室に設置した塗り絵も大好評でした
大学祭にあわせた特別開館は毎年恒例となっていますが、今年は「教育・文化週間」への取り組みとして文化財である一号棟の特別解説ツアーを実施し、一号棟の歴史や普段は見逃しがちな細かな見どころを紹介しました。ツアーは1・2日の2日間のみ実施し、1日3回、1回あたり10名限定としていましたが、合計で44名の方にご参加いただいています。参加された皆様は、古い建物に興味がある方、近くにお住いで一号棟に興味を持っていた方、偶然参加された方など様々でしたが、一号棟に残る麻布区役所の面影を興味深そうにご覧になっていました。
▲一号棟の特別解説ツアーの様子①:一号棟の歴史の紹介
▲一号棟の特別解説ツアーの様子②:現在は使われていない出入り口も見どころの一つです
特別開館中、1日は369名、2日は491名、3日は610名、合計で1,470名の方にご来館いただきました。この人数は今までの大学祭にあわせた開館でも最大と記憶しています。たくさんの方にご来館いただき、大変嬉しく思います。年内の特別開館は11月23日の「獣医保健看護学科の創立20周年記念イベントにあわせた特別開館」で終了となりますが、これ以降も開館日であればどなたでもご見学いただくことが可能です。興味のある方はぜひご来館ください。
(学芸員 石井奈穂美)
■関連ページ
日本獣医生命科学大学 付属博物館
当館の最新情報はこちらのページをご参照ください
※11月以降は入試等の理由による臨時休館が多くなるため、ご来館前に必ず「開館スケジュール」をご確認ください
【お知らせ】ミニ展示「長次郎の再出発」開催
【お知らせ】ミニ展示「日獣大アシカ展 ~なぞの標本と日本の鰭脚類~」開催
ミニ展示の詳細はこちらをご参照ください
医獣祭&オープンキャンパスを開催しました!
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