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【活動報告】イベント「長次郎、また会う日まで!」を開催しました

(更新日 2026.07.24)

 今年の3月23日に、当館監修の書籍『キリンが来た道 麒麟児 長次郎の歩み』が発売されました。本書の発売を記念して、世界キリンの日である6月21日に特別イベント「長次郎、また会う日まで!」を開催いたしました。

 長次郎は1940年に上野動物園で生まれ、井の頭自然文化園に引っ越したのち、本学で骨格標本となったキリンです。日本で初めて繁殖に成功したキリンのペアの次男に当たり、その骨格標本は日本生れのキリンの標本の中で最も古いものであることがわかっています。2025年1月までは全身を組み立てた状態で展示していましたが、標本保護のため解体を行い、同年6月から開始したミニ展示「長次郎の再出発」の会場にて頭蓋骨(頭の骨)と頚椎(首の骨)のみを公開していました。このミニ展示は今年の6月20日に会期が終了となることが事前に決まっており、展示終了後長次郎は博物館の非公開エリアに移ることになっていたため、「しばらくの間お休みする長次郎の姿を、たくさんの方に見てもらいたい!」という思いから本イベントの企画が始まりました。

 しかしながら、大きなキリンの骨を全身分並べ、かつ多くの方に見ていただくことができるような広い部屋は博物館の館内にはありません。そこで、目を付けたのが同じ敷地内にある本学の体育館です。体育館であればスペースは十分に確保できます。広さを活かし長次郎の骨の横に等身大のタペストリーを並べよう、本の出版記念イベントなので執筆者による特別解説を実施しよう、せっかくだから当館が所蔵するキリンの骨を触ってもらおう、ミニ展示の会期も1日限定で延長しよう……このようにしてイベントの内容が決まっていきました。

▲事前に骨を並べた際の様子。通常博物館がイベントに活用している部屋では、長次郎を並べることができても見学するスペースを確保できません。

 普段の体育館は学生のサークル活動などで使用されているため、事前に長次郎の骨を並べておくことができません。当日は9:00にボランティアの学生に集まってもらい、2時間かけて長次郎の骨を生きていた時の姿勢になるべく近くなるように並べました。イベントそのものは13:00スタートとしていましたが、開始前から多くの方が受付に並んでくださり、開始早々大賑わいとなりました。特別解説用に用意した15個の椅子はあっという間に埋まり、多くの方に解説を聞いていただくことができました。もちろん、長次郎の骨も多くの方にご覧いただくことができました。出版記念イベントということで「当日会場にて書籍『キリンが来た道 麒麟児長次郎の歩み』をお買い求めいただいた方、もしくは事前に購入した書籍をご持参いただいた方限定で、骨格標本とタペストリーの間に立って記念写真を撮影できます!」とアナウンスしたところ、たくさんの方が本を買ってくださり、長次郎との記念撮影を満喫されていました。中には「図書館で借りて読んだけれども一緒に写真を取りたい!」ということで、その場で本を買ってくださった方もいらっしゃいました。

 イベント終了後、長次郎の骨格標本は予定通り当館の非公開エリアに移動しました。現在はその姿をご覧いただくことができなくなっていますが、長次郎に関連した取り組みは今後も続いていきます。今後も当館の活動にご期待ください。

(学芸員 石井 奈穂美)

▲当日の朝に長次郎の骨格標本を並べた時の様子。話し合いをしながら細かな位置を調整しました。

▲会場の様子。体育館全体を活用してイベントを行いました。

▲学芸員による解説の様子。

▲ハンズオンコーナーの様子。

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