獣医学科獣医内科学研究室6年次の宝道紫織さんが令和5年7月23日に開催された第24回日本ペット栄養学会定例大会において「イヌに対するヘパテクト®プレミアムの有用性の検討」と題する発表により一般演題の部で努力賞を受賞しました。
ヒトと同様に動物に対するサプリメントのニーズは高くなっていますが、安全性や効能は動物種により違うため、情報量の多いヒトのデータをイヌやネコに直ちに外挿することはできません。そのため、動物用のサプリメントは対象動物自体でデータを蓄えることが必要です。今回の発表では、イヌの肝臓をサポートするサプリメントであり抗酸化物質や利胆物質を多く含む「ヘパテクト®プレミアム」と血中アルカリフォスファターゼ(ALP)の関係を調査し、「ヘパテクト®プレミアム」の有用性はALPゼアイソザイムパターンの違いで差があることを明らかにしました。
今回の研究は、臨床で多く遭遇する高ALP血症に対する治療方法に有用な情報を与える貴重な内容でした。
▲宝道さん