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佐藤瑞紀さんが第1回獣医学生アイデアコンテストにおいて最優秀賞を受賞しました!

 獣医学部獣医学科3年次の佐藤瑞紀さん(獣医事法学研究室)が、第1回獣医学生アイデアコンテストにて、最優秀賞を受賞しました。

▲入賞特典「犬山動物総合医療センター見学」(佐藤瑞紀さん:右から2番目)

 獣医学生アイデアコンテストは、愛犬や愛猫との幸せな生活を実現し、豊かな社会につなげていくことを目的として、ペットフードメーカーの「ロイヤルカナン」が主催するコンテストです。

 本コンテストにて、佐藤瑞紀さんのアイデア「地方獣医療格差をなくしたい!~獣医療に夜間救急輪番制を~」が高い評価を受け、たくさんの応募の中から最優秀賞を受賞されました。

 地方の動物病院では、休日や夜間の救急治療を行う制度が十分に整っていないことから、地域の動物病院が協力して「夜間救急輪番制」を導入することで、人と同じように動物も十分な医療を受けることができる環境作りについて提案しています。

 本アイデアは獣医療の発展に貢献するものであり、佐藤瑞紀さんの今後のさらなる発展と益々の活躍が期待されます。

 また、9月21日(土)、22日(日)にホテルニューオータニで開催される「日本臨床獣医学フォーラム年次大会2024」にて、本作品がロイヤルカナンのブースに展示されました。
日本臨床獣医学フォーラム 年次大会2024


受賞のコメント

 この度、このような素晴らしい賞をいただきましたことを心から嬉しく存じます。

 このアイデアは、私がこの大学に入学した1年生の冬に起きた出来事がきっかけで私の心に与えられたものです。ある日、私は実家の青森県で1匹の柴犬が車に撥ねられた現場に遭遇しました。その日は日曜日の夜遅くで、必死に動物病院を探しましたが電話すら繋がらず、治療を受けられないでその子は亡くなりました。その柴犬ハチくんの命と彼の飼い主さんたちの想いを無駄にしないために、私は学生のうちから何かできないだろうかと考えていたところ、看護師をしている私の姉が人間の病院での輪番制について話しているのを聞き、これを獣医療にも導入することができるかもしれないと思ったのがきっかけです。

 今回このようなコンテストを通して、このアイデアを少しでも多くの方に見聞きしていただくことができ、ハチくんたちに出会えたことの恩返しが少しでもできたのではないかと思うのと同時に、その方々の想いを大切にし、形にするという第一歩になったのではないかととても嬉しい気持ちです。 ハチくんの飼い主さんたちとは今でも交流があり、この度この賞をいただけたことを大変喜んでくださいました。この賞は私の力によるものではなく、こんな私によくしてくださった飼い主さんたちや、さまざまな場面で私の歩みを応援してくださっている研究室の先生、私の家族、そしてハチくんの力によるものです。心から感謝しております。

 このアイデアは日本の獣医療の発展におけるまだほんの一部の可能性ではありますが、これからも出会いの一つ一つに感謝をしながら、動物とその動物を愛する方々が喜びと平安を持って暮らしていくことができるよう、一歩ずつ頑張っていきたいと思います。

■関連ページ

第1回 獣医学生アイデアコンテスト
主催者:ロイヤルカナン ジャポン合同会社
犬山動物総合医療センター
獣医学部獣医学科
獣医事法学研究室(獣医学科)