menu menu

どうぶつびより Newsletter “Animals”

獣医保健看護学科MENU
日本獣医生命科学大学
前へ戻る

新任教員インタビュー:宮田 拓馬先生

獣医保健看護学科広報委員会

 本年4月に獣医保健看護学科に着任されました、宮田拓馬(みやた たくま)講師をご紹介します。

【自己紹介をお願いします】

 初めまして!4月より獣医保健看護学科臨床部⾨の講師に着任いたしました、宮田拓馬と申します。小さいころから特に犬や猫が好きで、自分で動物たちの病気を治したいという思いから、本学の獣医学科に進学をしました。獣医外科学教室に所属し、付属動物医療センターで診察の補助に入るようになってから動物看護師の方々と接する機会が増え、その仕事ぶりを見るだけでなく、色々な場面で助けてもらい、動物看護師の存在の大切さに気付かされました。動物病院は獣医師だけではなく、動物看護師とのチームワークによって成り立っていると感じています。本学に着任する前は、他大学にて動物看護師教育に携わってきました。愛玩動物看護師法の成立により、これからさらに動物看護師・愛玩動物看護師の役割の重要度が増していくと思います。そういった時代の変化の中で、母校で働けることにワクワクしています。

【これまではどのような研究や活動を行ってきましたか?】

 獣医学部生時代は、獣医外科学教室に所属し、腫瘍の切除などといった軟部外科や麻酔の分野に関して学んでおり、大学院生時代からは、全身麻酔が腫瘍に対する免疫力へ与える影響について研究を行い、その防御法について明らかにしました。
 その後、臨床獣医師として一般動物病院で働いている中で、骨折などの整形疾患や椎間板ヘルニアなどの神経疾患に対するリハビリテーションに出会いました。そして前任校では動物リハビリテーション研究室を担当し、病気ごとによるリハビリテーションメニュー、装具の活用方法、リハビリテーション効果の客観的評価法などの研究を行ってきました。また、研究活動の一環として、研究室に所属する学生に、実際の患者動物に対するリハビリテーションに参加してもらっていました。その中で、リハビリテーションに必要な手技の習得のほか、飼い主様と積極的に関わってもらい、直接リハビリテーションの内容や状況について話をしてもらうことで、コミュニケーションの取り方や動物の保定法などといった、動物看護師として必要な技術と技能についても実践しながら習得してもらえるように心がけました。卒業する時の学生たちの成長ぶりを毎年楽しみに、日々の動物看護教育に取り組んでいます。

【宮田先生の専門分野から見た、チーム獣医療における動物看護師の役割とは?】

 現在私が取り組んでいる動物リハビリテーションにおいても、獣医師と動物看護師によるチーム獣医療が重要になってきます。動物リハビリテーションは、手術後に実施するだけでなく、内科的な病気や加齢による変化に対しても適用できます。特に手術時のリハビリテーションにおける動物看護師の役割としては、手術後の入院管理において発揮されると考えています。手術した部位の腫れや痛みを軽減するために患部を冷やしたり、入院ゲージの環境整備や食事の管理も広義に解釈するとリハビリテーションに含まれます。リハビリテーションの目的は、動物の生活の質や日常動作を改善させることです。患者動物その子その子によっても、食事の好みや性格など様々です。そういったときに大切になってくるのが、入院動物を看る(みる)観察力のほか、飼い主様から様々な情報を収集しておくなど、飼い主様とのコミュニケーションも重要になってきます。そこで得られた情報と、実際の患者動物の状態を照らし合わせて、どういった動物看護をするといいのかを計画、立案し、実践していく、これは動物看護師こそが主導して行うべきことと思います。動物看護師ならではの着眼点や知識が、その患者動物の為になり、それがリハビリテーションにも繋がってくると考えています。動物看護師たちの気付きがあることで、チームとしてより良い獣医療が提供できるのではないでしょうか。

【今後の抱負を聞かせてください】

 動物リハビリテーションに興味を持ってくれる、取り組みたいという動物看護師や動物看護学生はとても多いように感じています。そういった方々のやる気を無駄にしないような教育をしていきたいと考えています。また、これまで動物看護師の役割や業務範囲などについては明確化されておらず、動物リハビリテーションにおいても全て獣医師の指導、監督の下で行われているのが現状です。今後詳細が決まっていく愛玩動物看護師法において愛玩動物看護師の業務範囲も明らかになってくると思いますが、これから動物リハビリテーションにおける愛玩動物看護師の役割についても明確化し、国家資格を有する愛玩動物看護師ならではの取り組みが今後できるような環境にしていきたいと思っています。最後に、本学のアットホームな環境で、学生と共に楽しい日々を過ごしながら、お互いに成長していければと思います。どうぞよろしくお願いします!