
獣医保健看護学科では、愛玩動物看護師として臨床現場で即戦力となるための実践的な実習を数多く展開しています。今回は、3年次前期に行われる「動物外科看護学実習」の様子を、受講した3年次の佐藤舞さんのレポートとともにご紹介します。
近年の国家資格化に伴い、愛玩動物看護師の業務範囲が広がり、修得すべき技術も増えてきました。本実習では、外科的処置や生体検査を行う際に必要な手技(滅菌・消毒法、手術・麻酔準備、麻酔監視、手術補助、救命救急など)を総合的に学び、愛玩動物看護師として不可欠な技術の習得と理解を目指します。
今回の実習では、新たな試みとして「VR(バーチャル・リアリティ)」を導入し、動物福祉に配慮した実習を行いました。最先端のツールを用いた実習で、学生たちはどのような刺激や学びを得たのでしょうか。
3年次前期に行われる動物外科看護学実習では、外科的処置や生体検査を行う際に愛玩動物看護師として必要とされる手技について学びます。今回はVRを用いて、麻酔準備と気管挿管法について仮想的に実践体験をしました。VRを用いた実習では、必要な器具の選択から気管挿管の手技までを、一連の流れとして自分のペースで行うことができました。
私自身、初めてのVR体験ということもあり、操作性などに難しさを感じる場面もありました。しかし、対象動物のサイズに適した器具の選定や、両手の正確な使い方などを実践に近い環境で学ぶことができました。座学の講義だけではイメージしにくかった実践的なプロセスを、VRを介して学べたことがとても印象に残っています。
学年があがると臨床の実践的な科目も始まりますが、その中には、座学だけでは具体性をもってイメージすることが難しく、手順の丸暗記のみでは対応が難しい項目も少なくありません。その点、今回のVRを用いた実習では、主体的かつシミュレーション的に自分の手を動かすことができ、必要な準備やその適切なタイミングをしっかりと考えることができました。本実習はもちろん、獣医保健看護学科で学ぶ様々な実習を通して、多くの技術を修得し、将来の実践現場で大いに活かしていきたいです。
VRゴーグルを装着し、バーチャル空間での手技に臨む様子
実際に視界に広がっているVR画面
VR画面で気管挿管を体験する様子