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平成31年度 入学式 学長式辞

 本日、ここに新入生の皆さんをお迎えし、平成31年度入学式を挙行できますことは、本学にとって大きな喜びでございます。
 日本獣医生命科学大学そして大学院に入学された皆さん、おめでとうございます。本学教職員一同、心から歓迎いたします。これまで皆さんをささえてこられたご家族・保護者の皆様には、心から敬意を表するとともに、お祝い申し上げます。

 そして、お忙しい中、学校法人日本医科大学坂本理事長はじめ、多くのご来賓の皆様にご臨席を賜り、誠に有難うございます。
 本日、めでたく入学された学部生370名、大学院生19名が加わり、スタートいたします。

 私立大学は、それぞれ建学の精神に従った独自性のある教育・研究を行っているところに、特色を有しています。日本獣医生命科学大学は、明治14年に開学以来138年の歴史を有します。その間、移転、学校名変更を経て、昭和12年より武蔵境がキャンパスとなりました。学是を「敬譲相和」とし、「謙譲と協調、愛と倫理を育む科学の創成」を目指し、約18,000人の卒業生を輩出してきました。
 3月に卒業した学生を対象にしたアンケート調査では、約80%の卒業生が「生命倫理と慈愛の心、また、立場を理解し、互いに助け合い譲りあいながら目標を達成する力」を身に着けたと回答し、学是、教育理念とともに学生生活を充実させ社会に巣立っていきました。

 さて、新入生の皆さんは、過去何回かの入学式を体験され、その度に、希望と期待を胸に新しい世界へ足を踏み入れ、いろいろな経験を積んでこられたと思います。この入学式が、おそらく、皆さんの多くが、最後の入学式となるでしょう。学生として、何かを学び、自由に時間を使い、大人としての自覚のもとに、自由に活動できる日々がこれからスタートします。受験という大きなストレスを乗り越え、ポジティブな気持ちに溢れている人、また、思い叶わずネガティブな思いを抱えている人がいると思います。しかし、時間は着実に前に進み、決して後退はしません。与えられた時間は、平等です。それをどう生かし、使うかは、皆さんの意思にかかっています。この大学で学べる内容に少なくとも、興味、関心があったことが、大学を選択した理由ではないかと思います。つまり、高校とは違い、大学は、専門分野に特化しているため、同じような志を持つ人が学びを究めていくことができる場であるということです。幸いにも、本学の環境は、施設を共同利用している日本医科大学の学生を含め、教職員と学生、学生同士など距離感が近く、個人が多数の中に埋没してしまうことは、ほぼありません。
 皆さんが主体的かつ意欲的に学ぼうと望めば、十分に応えることのできる環境が整っています。それを十分に活用するか否かは、基本的には、皆さんの自主的な選択に任されています。自分から積極的に探してみれば、本学は、長い伝統の中で形成されてきた学問的・文化的な資産があり、また同時進行で、未来に目を向け、教職員・在学生共に日々研鑽し続けていますので、きっと皆さんは、何らかの手ごたえをつかみ取ることができると信じています。何から始めたらいいのか決められずにいる人もいるかと思います。とにかく、周囲に目を向けて、心を動かすことから始め、自分の好奇心や、トライしてみたい気持ちに素直に従ってみてください。まずは、一歩を出すことです。学業・研究・部活動・サークル活動・イベント実行委員・ボランティアなどいろいろな体験が待っています。自分の中に眠っているまだ芽が出ていない力に気づくきっかけになるかもしれません。多くの経験、体験の蓄積は、自分の考えの幅を広くし、他者への寛容さも深くなります。失敗を恐れず、臆病にならず、果敢に取り組んでください。また、皆さんは、学生であると同時に社会で生きる大人としての扱われる年齢に達しています。行動に責任が求められます。「人としてどうすべきか」を考えの基準にし、ぶれないように自分の意志を貫いてほしいと思います。

 学業・研究・部活動・サークル活動・イベント実行委員・ボランティアなどいろいろな体験は、自分の中に眠っているまだ芽が出ていない力を育てるきっかけとなります。それらの過程において、コミュニケーション力、判断力、発想力、リーダーシップなど、いろいろなスキルが身についてきます。多くの経験、体験の蓄積が、無から有を生み出す力になります。失敗を恐れず、臆病にならず、果敢に取り組んでください。

 本学は、学校法人日本医科大学が理念とする「One World・One Health」のもと、12年後、創立150周年を迎えます。ニチジュウのミライに向けての計画として「様々なものをつなぐ拠点となり、未来をつくる」ことを意味する「Connect with the Future」をミッションとして掲げています。みなさんと一緒に、この大学を「動物と人をつなぎ、都市と地方をつなぐ獣医そして生命科学の情報発信拠点」にしていきましょう。皆さんは、若さという溢れんばかりのエネルギーに満ちています。どうか、大学生活において自分なりに納得できる形で完全燃焼させてください。期待しています。

 最後になりましたが、教職員一同は、学生が有意義に過ごせるように、努力していく所存です。皆さんにとって実り多い大学生活となることを祈念して、私からのお祝いと歓迎の挨拶とさせていただきます。  皆さん、ご入学、誠におめでとうございます。

平成31年4月4日
日本獣医生命科学大学 学長