教員からのレポート Report

　令和5年12月1日から2日に名古屋大学生命農学研究科で開催された第47回鳥類内分泌研究会（共催 NBRPニワトリ・ウズラ）で大学院獣医生命科学研究科　動物資源生産化学（動物生産化学）に所属する応用生命科学専攻修士1年の中野実結さんが、研究で優れた発表をした学生に授与される若手研究奨励賞を受賞しました。
　当研究会は、鳥類の内分泌（ホルモンの作用）に関する学術集会であり、鳥の生理学・生殖学・栄養学・心理学・神経科学などを専門とする国公私立大学の研究者や公的研究機関の研究者が集います。
　中野さんは、『ニワトリ－ニホンウズラの脳原基移植技術を用いた脳末梢のエネルギー代謝調節機構に関する研究』と題して、スライドを用いた10分間の口頭発表とポスター発表を行いました。卵殻の中で発生を進める鳥類ならではの研究技術を用いて、初期栄養と成長において細胞内エネルギーセンサーが臓器間で連動して働いていることを生化学的、分子生物学的手法を用いて明らかにしました。これらの研究によって得られる知見は、初生期の器官発達（成長）に必要な栄養素代謝機能の解明や栄養環境を整えたより良い動物の飼育管理システムの構築に寄与するものであります。
　大会は昨年度に引き続いてオンサイト開催されたこともあり、研究者や大会に参加した他大学の学生間で熱い議論が交わされ、発表内容や発表の明快さ、質疑応答の的確さなどが評価され、今回の受賞に至りました。

【関連ページ】

• 白石純一講師(研究者情報)
• 応用生命科学部動物科学科 動物生産化学教室
• 大学院ニュース「中野実結さん(応用生命科学専攻　修士1年次)が第47回鳥類内分泌研究会で若手研究奨励賞を受賞しました」

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