動物生産化学教室は現在、教員2名(教授1名、講師1名)、大学院生2名(博士課程後期2名)、4年生14名、3年生10名で構成され、動物の生体内における物質の化学変化(物質代謝)とエネルギーの変換機構(エネルギー代謝)に着目し、生物の学術的基礎から様々な飼育現場に生かす方法までを研究しています。
近年、栄養の概念は食物やその消化吸収から、情報機能を含めた体のマネージメントに変わりつつあります。動物生産化学教室は栄養で動物の潜在能力を引き出し、強い形質にするために、誕生前後の栄養によって、のちに発現する遺伝子の制御や、脳と体の相互作用による代謝調節について研究を行っています。また、食物連鎖を代謝的繋がりで捉える研究や、分類学と生化学(物質の化学変化とエネルギー変換)から食性を捉えた研究など、新しい動物栄養の研究を開拓しています。