運動科学教室ではスポーツ科学と健康科学の領域を中心とした研究を行っています。スポーツの種目としてはゴルフ、スキー、ダイビングが専門ですがそれ以外のスポーツへの対応も可能です。研究に関しては幅広く行っておりますが、主としてヒトの動作を撮影し、動作を分析したり、動作のメカニズムを解明して指導法へ結びつけたりするのが専門です。撮影はビデオカメラや高速度カメラ(スーパースローカメラ)、超広角カメラを使用します。そして、その画像や動画は解析ソフトなどを用いて分析します。ゴルフの研究機器(パットロボ、パットラボ、スカイトラック、弾道測定器)などにて解析する研究も行っています。ダイビングでは水中撮影に関する研究も行っております。研究機材として学生さんが使用できるものはビデオカメラ、高速度カメラ、超広角カメラ、水中カメラ、画像分析ソフト、パットラボ、スカイトラックなどになります。
卒論指導としては、私の専門である動作撮影(ビデオ、高速度カメラ、広角カメラ、水中カメラ、)や動作分析が軸となりますが、撮影を伴わない調査やデータ分析も可能です。
動物に何らかの条件を加えた実験、解剖・または血液を採取したりなど実験は行いません。つまり、動物を研究対象とする場合は、ありのままの状態の観察や調査、ありのままの撮影や分析が主となります。動物にはヒトも含めます。ヒトのスポーツにおける研究も可能です。
卒論指導のテーマなどについて具体的に言うと、水族館などでイルカのジャンプや飼育手法などを調査・撮影・分析。ドッグランなどの人と犬の動作を調査・撮影・分析。動物園などで飼育されている動物の動作を調査・撮影・分析。競走馬のレース(データ含む)などの調査・撮影・分析。雀・鳩・カラスを含む野生動物の調査・撮影・分析。犬や猫の動作の調査・撮影・分析などは可能です。スポーツや健康の調査・撮影・分析などが可能です。キーワード、動物(ヒトを含む)、運動、動作解析、健康。
私たちの研究室では2D/3D運動解析ソフト、DIPP-Motion XDを使用して動物の動作を解析しています。撮影には通常のビデオカメラと高速度ビデオカメラを用います。高速度ビデオカメラは一秒間に210コマ~460コマで撮影します。動物や鳥の動きでしたら1/200コマあれば大抵の動作はスローモーションで捉えることができます。肉眼や通常のビデオカメラで認識することができなかった動きのメカニズムでも、高速度カメラを使用することによって鮮明に捉えることができるのです。現在、身近な犬、猫、カラス、鳩などから動物園、水族館の動物など、あらゆる動物の動作を高速度カメラで撮影して、動物の動作分析をしています。
私たちの研究室では動物の運動動作を分析することによって、生態や健康への影響などを幅広く研究しています。現在進めている研究内容は、『犬の車椅子の現状と活用法について』『障害馬術における飛越動作の検証』の二つを柱に行っています。過去には犬や馬以外の動物の研究も行われており、鳥類や魚類など様々な動物についても研究を行うことが可能です。この研究室では、生徒の自主性を重んじ、自分たちの責任のもと、自分たちで興味を持った事を研究することができます。『自分の興味のあることを研究したい』という人にはオススメの研究室です。