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動物生理制御学教室 Research and faculty introduction

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日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

研究室紹介と研究内容

 春になると草木は芽吹き、花が咲き、鳥がさえずり私たちの知覚を楽しませてくれます。動植物はどのように「時」を測時して環境に適応した生理機能を起こしているのでしょうか。例えば、多くの動物は脳で季節を読み取り、決まった時期に産卵や出産、育児に備えています。動物は、自らの概日時計(光周時計)と日の長さを測時して環境に適応しているのです。一方、光の色(波長)もまた、動物の生理機能に影響を及ぼします。すなわち、動物の生理機能は、日(光)の長さや波長によっても変化します。別の環境因子の温度は、胚の発生にもかかわっています。これら光や温度、概日時計が動物にもたらす影響の理解は、動物の発生から繁殖や成長促進の制御に繋がり、動物の生産性の向上のみならず飼養管理に応用できると考えられます。
 また、脳は、上述の環境因子や概日時計などの外部環境の情報を集約するだけでなく、神経系や内分泌系を介して内部環境の情報を集約、処理し、それらの情報をもとに身体の機能を調節しています。繁殖機能もその一つです。繁殖機能は、おもに脳の視床下部と下垂体、そして性腺(卵巣や精巣)が、緻密に連絡をとりあうことによって行われます。また、繁殖の成立には、性腺の活動(メスでは卵胞発育や排卵、オスでは精子形成)に合わせて、適切な交尾行動を起こすことが重要です。こうした、ほ乳類における繁殖が成立するためのメカニズムの解明は、ウシやブタなどの家畜の生産効率の向上に資する新たな繁殖制御法の開発に繋がることが期待されます。さらに本研究室による研究成果は、ほ乳類全般に共通する知見であるためヒトの生殖医療のための改善にも応用できると考えられます。
 私たちは、生理学や、神経内分泌学、分子生物学や遺伝子工学、行動学などの手法を用いて、環境因子や概日時計が動物の生理機能に及ぼす影響や繁殖機能の制御メカニズムの解明を目指して日々研究を行なっています。

教員紹介

中尾暢宏
  • 氏 名中尾 暢宏 准教授
  • 学 位博士(医学)
  • 専門分野分子生物学、時間生物学
  • 担当科目動物遺伝子工学、基礎生理学、分子生理学実習、
    卒業論文、専門英語コースⅠⅡ
研究者情報
渡辺雄貴
  • 氏 名渡辺 雄貴 助教
  • 学 位博士(農学)
  • 専門分野繁殖生理学、神経内分泌学
  • 担当科目分子生理学実習、卒業論文、専門英語コースⅠⅡ
研究者情報

主な研究テーマ

(1)季節繁殖を制御する脳機能に関する研究
(2)LED単波長が動物の生理機能に及ぼす影響
(3)ニワトリ胚の発生停止と再開に関する研究
(4)授乳期における脳機能に関する研究
(5)ニホンウズラの卵殻模様の親子相関について
(6)雌雄の性行動を制御する脳機能に関する研究
(7)メスの卵胞発育・排卵を制御する脳機能に関する研究