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臨床研究

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

乾性角膜炎犬に対する犬脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治験
研究責任者:余戸 拓也(獣医外科学研究室)

≪臨床研究について≫

【臨床研究の概要】
愛犬のドライアイの治療に新たな希望を!
犬のドライアイ(乾性角結膜炎)の幹細胞による新しい治療法(治験)に関するお知らせ

愛犬の目の健康を守るために、新しい治療にご協力ください
当院では、ドライアイ(乾性角結膜炎)に悩むワンちゃんのために、新しい治療法の臨床研究を行っています。この研究は、脂肪由来間葉系幹細胞を用いた点眼治療の効果を調べるものです。

この治療法について
脂肪由来間葉系幹細胞は、犬のドライアイの原因である涙腺の炎症を抑え、涙の分泌を助けることで、目の乾燥感や不快感の改善が期待されています。この治療法は、シクロスポリン点眼薬(オプティミューン)に反応しない、または使用していないワンちゃんが対象です。
治療の内容
幹細胞を含む点眼液を週に1回、6週間にわたって投与します。
治療期間
2026年11月20日までご参加いただけます。(ただし目標とする症例数に達した場合、期間を待たず治験を終了いたします)

期待される効果と安全性
期待される効果
涙液量の増加、目の乾燥や不快感の改善。
副作用
重大な副作用は報告されておりません。一過性の目の不快感や軽い炎症が発生する可能性がありますが、必要に応じて洗眼や消炎剤で対応します。

費用について
この研究にご参加いただく場合、以下の費用は免除されます。
・幹細胞点眼液の費用
・シルマー試験やフルオレセイン検査(涙液量や目の状態を調べる検査)
ただし、再診料や治療と関係のない検査や薬剤、アイケアー用品の費用は、飼い主様のご負担となります。

【対象となる患者】
全てのドライアイのワンちゃんが臨床研究に参加できるわけではありません。参加の可否は、診察と検査を通じて判断しますのでご了承ください。治療への参加は完全に任意です。

* 原則として、治療開始前に受診いただき動物の状態等を診察させていただく必要があります。幹細胞治療に関する詳細(治療費や治療回数など)は受診時に担当医へご確認ください。

* 本学付属動物医療センターは一般社団法人動物再生医療推進協議会へ「再生医療及び細胞療法実施施設」の届出を行っています。

【問い合せ先】
日本獣医生命科学大学付属動物医療センター
Tel: 0422-90-4000(受付)
担当獣医師:余戸 拓也

【関連リンク】
余戸 拓也(研究者情報)
獣医外科学研究室