学生からのレポート Report

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動物科学科・大学院応用生命科学専攻の6年間

博士前期課程2年 草野蒼太(実験動物学教室)

 学部・大学院博士前期課程の6年間を振り返ると、多くの学びや思い出がありました。この学生生活は、教員の方々や両親、友人の支えがあったからこそ充実したものになりました。本稿では、私がこの6年間で得た学び、経験や思い出について振り返ります。また、動物科学科や大学院応用生命科学専攻への進学を考えている方の参考になれば幸いです。

学部での学びと研究室配属

 私が本学を選んだ理由は、生物への強い興味と、動物科学を専門に学べる環境に魅力を感じたからです。本学では、産業動物・野生動物・実験動物・コンパニオンアニマルといった動物科学の幅広い分野を学ぶことができます。特に研究室に配属されてからは、動物に直接触れる機会が増え、より充実した学びを得ることができました。

大学院での成長と学会発表

 大学院進学は、私の成長に大きく寄与しました。研究を進める中で、学会発表を通じて自分の研究成果を分かりやすく伝えることの重要性を学びました。実験動物学の分野では、生殖学や微生物学など異なる専門分野の研究者や技術者と関わるため、専門外の方にも伝える能力が求められます。学会発表の中で特に印象に残っているのは、博士前期課程2年次に参加した第58回日本実験動物技術者協会総会での発表です。私は「三種混合麻酔薬がマウスの脳波へ与える影響」について発表し、多くの方々に聴講していただけたことで大きな達成感につながりました。他にも第57回日本実験動物技術者協会総会や第71回日本実験動物学会で発表する機会を得て、多くの研究者と議論することができました。
 学内では、年に1回開催されるニチジュウシンポジウムに参加し、他学科の先生方とのディスカッションを通じて研究の視野を広げる貴重な機会となりました。博士前期課程の試練は修士論文の提出でした。私は国語が特に苦手で、文章構成や表現に悩みました。今思えば、学部時代にレポートを書く練習をもっとしておけばよかったと後悔しています。しかし、指導教員の藤平先生が添削してくださり、無事に修士論文を提出できたことに深く感謝しています。この試練を通じて重要に感じたのは「伝える力」です。どんなに知見を持っていても、自身の研究の意義や成果を伝えられなければ意味がないと実感しました。社会人になる前に「伝える力」の重要性を学び、自分の課題に気づくことで人間的にも成長できたと実感しています。

課外活動と学生生活

 課外活動では、ケネルクラブに所属し、犬のしつけについて学びました。しかし、学部2年次には新型コロナウイルスの影響で活動が制限され、もどかしい思いをしました。一方で、学部3年次からは研究室に配属され、実験を進めながら仲間と過ごすことで充実した日々を送ることができました。大学院では、院生のみで構成される学外のサークルに参加し、研究の合間にリフレッシュする時間を持つことができました。

卒業後の進路と最後に

 6年間は長いようで振り返るとあっという間でした。この間に培った知識や経験は、何物にも代えがたい貴重な財産です。本学での6年間の学生生活を送ることができて本当に良かったと感じています。卒業後は、医薬品の受託研究機関で薬効薬理試験に従事します。特に中枢神経疾患に関わる薬の評価を担当する予定であり、研究室で学んだ実験動物学の知識を活かせることに期待を膨らませています。
 最後に、本学での学びに興味のある方は、ぜひ動物科学科や大学院応用生命科学専攻に進学し、充実した学生生活を送ってください。

  • ▲ 第57回日本実験動物技術者協会総会

  • ▲ 第71回日本実験動物学会総会

  • ▲ ニチジュウシンポジウム2024

  • ▲ 令和6年度学位授与式

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