食のいま
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第15号:「肉料理のある食卓風景③-表示義務の大切さ-」

 「食」に関する宗教的戒律に関して、イスラム教(豚肉を食べない)、ヒンズー教(牛肉を食べない)、ユダヤ教(豚肉を食べない)のことを前号で書きました。では、イスラム教徒とヒンズー教徒が一緒に参加するパーティーでは、どんな料理でおもてなしをすればいいのでしょうか? 「豚肉もダメ、牛肉もダメ、となれば鶏肉しかない。あとはシーフード」という結論になってしまいがちですが、実際はあまり食材を気にする必要はないのです。ただし、どのような食材が使われているかがすぐわかるような、メニューカードを作っておくのを忘れないようにしましょう。自分が食べない食材が入っているお皿には手をつけないというのが、敬虔な教徒のやり方です。


 イスラム教徒、ヒンズー教徒、ユダヤ教徒が一堂に会するパーティーでシーフードでもてなす場合も、やはりメニューカードをお忘れなく。ユダヤ教徒は豚肉だけでなく、ウロコやヒレのないシーフード(たこ、いか、うなぎ、かに、貝類)も召し上がりません。ということで、食品業者の表示義務は当然のことですが、いつか外国に留学したいと思っている高校生諸君、定年後国際交流に貢献したいと計画していらっしゃるお父様方にとっても、表示義務(メニューカードづくり)は大切なことでございます。