動物保健看護関連法規

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日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

指導教員
 ■ 博士課程(前期)

牧野 ゆき -MAKINO Yuki-

学位 : 博士(獣医学)(日本獣医生命科学大学)
修士(法学)(上智大学)
職位 : 准教授
場所 : D棟5階 獣医事法学研究室
E-mail : y-makino(@mark)nvlu.ac.jp
researchmap : 6000001295

研究キーワード
獣医療過誤、医療過誤、獣医療倫理

研究内容

 当研究室は全国の獣医大学の中で唯一、「獣医事法学」(獣医療・獣医学に関する法学)を専門とする研究室です。研究においては医療・獣医療やこれらを取り巻く環境等を法的側面からとらえることにより、獣医療の在り方や獣医療関係者に期待される社会的責務、獣医療倫理、動物の福祉等について検討しています。

 具体的には、獣医療過誤に関する裁判例の動向の分析、獣医療の在り方や獣医療倫理の検討、人医療分野の医療過誤に関する裁判理論の動向や獣医療分野への影響等の検討、世界的動向を踏まえた動物の福祉の検討などです。

 今後の展望として、出発点である医事法学(人医療・医学に関する法学)から研究を発展させ、獣医療領域独自の獣医事法学の確立を目指しています。人間と動物とでは関連する法的・倫理的な問題も異なるため、獣医療の高度化、専門化に伴い、獣医療特有の事情を踏まえた獣医事法学の必要性が今後ますます高まると考えられます。

指導方針

 「現状を把握、分析し、抽出した問題点について自ら考え、これに対する何らかの提案を行い、将来の展望につなげる」という基本姿勢のもと、学生が各自で自由にテーマを設定し、自主的に取り組んでいます。

 ゼミにおいては担当者が興味を持ったテーマについて研究発表を行い、それに基づいて活発な議論が縦横無尽に繰り広げられます。担当者によってテーマが異なるので、発表を聞き、討論することを通じて、これまで関心がなかった未知の分野にふれることができます。

主な学術論文

1. 獣医療における転送義務についての考察
Makino Y. (2009).
日本比較臨床医学会誌、第17巻2号、pp.102-118
2. ペット(名古屋高裁平成20年9月30日判決)
Makino Y. (2017).
別冊Jurist No.233 交通事故判例百選〔第5版〕、pp.134-135、有斐閣
3. 獣医療訴訟における獣医師の過失と診療簿の意義
Makino Y. (2023).
日本獣医師会雑誌、76巻2号、pp.58-62