動物リハビリテーション

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日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

宮田 拓馬 -MIYATA Takuma-

博士課程(前期)の指導教員
学位 : 博士(獣医学)(日本獣医生命科学大学)
職位 : 准教授
KAKEN研究者番号 : 10782740
主たる研究テーマ
犬・猫・リハビリテーション・理学療法・運動後ケア・介護ケア
場所 : E棟4階 臨床部門教員室
E-mail : tmiyata(@mark)nvlu.ac.jp

研究内容

 犬や猫に対して実施する動物リハビリテーションには、運動機能の改善を目的に獣医師指示のもと実施する動物理学療法の他、体重管理、生活環境の改善など動物看護の要素が多く含まれます。リハビリテーションを実施して症状を悪化させてしまうということは避けなければいけません。人の理学療法では、中止基準等が定められリスク管理がしっかりと行われています。一方で犬猫に対するリスク管理については定められているものはありません。そのため、より安全に、そして効果的に動物リハビリテーションを実施できるために研究を行っています。

 近年では、運動療法の疲労の指標として酸化ストレスに着目し研究を進めています。また、運動療法実施中の心拍数の変動についても解析を実施し、適切な運動療法の実施時間についても検討を行っています。

指導方針

 初めのうちは基本的な理学療法手技について習得してもらいながら、動物リハビリテーションを実施する中でも重要となる、飼い主とのコミュニケーションについても学んでもらいます。研究したい内容について、基本的にはご自身が行いたい内容に沿えるよう、2年間で実施できる方法等を一緒に考えたいと思います。

その他

 研究室活動として毎週木曜日に実施しているゼミへの参加や学部生の卒業研究へのアドバイス、担当実習のアシスタントとしても活動してもらうことで、研究活動の他にも学べることが多くあると思います。動物リハビリテーションに興味を持つ愛玩動物看護師は多くいますが、正しく指導できる愛玩動物看護師はまだ多くはありません。一緒に、この業界を盛り上げていけるような同志を歓迎します。

主な学術論文

1. Takuma Miyata, Yudai Shibayama, Saya Kawai, Airi Watanabe, Hiroki Shibutani, Tomonari Shibutani, Katsumi Ishioka. (2024).
A pilot study of skin stretching and blood circulation effects of dermal suctioning in dogs.
Res Vet Sci, 166:105081.
DOI: 10.1016/j.rvsc.2023.105081
2. Takuma Miyata, Saya Kawai, Aoi Yasuki, Katsumi Ishioka. (2023).
Changes in physiological parameters in healthy dogs on an underwater treadmill when the water level is set at the hip joint.
Res Vet Sci, 161, 20-22.
DOI: 10.1016/j.rvsc.2023.05.013
3. Takuma Miyata, Hikaru Kobayashi, Jyurika Sakagami, Seri Seki, Katsumi Ishioka. (2022).
Examination of position changing using human assistance gloves.
Veterinary Nursing, 27(2) A1-A7
4. Takuma Miyata, Kazumi Kawamura. (2019).
Rehabilitation treatment for long-term associated femoral head ostectomy muscle atrophy.
Vet Record Case Reports, 7(4) e000906
DOI:10.1136/vetreccr-2019-000906

業績詳細(Researchmap)