実践動物看護学

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日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

小田 民美 -ODA Hitomi-

博士課程(前期)及び博士課程(後期)の指導教員
学位 : 博士(獣医保健看護学)
(日本獣医生命科学大学)
職位 : 准教授
KAKEN研究者番号 : 40739158
研究キーワード
犬、猫、糖尿病、臨床栄養学、臨床動物看護学、動物看護理論、動物看護管理学、動物看護教育
場所 : E棟4階 獣医保健看護学臨床部門
E-mail : hoda(@mark)nvlu.ac.jp

研究内容

 日本において比較的新しい分野である動物看護学を学問的に高めていくには、動物看護分野における研究実績と人材教育が重要と考えます。
1) 動物看護学の基盤を有し、優れたコミュニケーション能力、高度な専門的実践能力と問題解決能力を養う。
2) 愛玩動物看護師として高い資質と倫理観を持ち、病めるすべての動物とそのご家族のQOL向上のための思考を養う。
3) 研究室の糖尿病動物の飼育管理や付属動物医療センターでの診療補助業務を通じて、実際の看護動物が持つ疾病の病態理解、その治療を受ける看護動物が十分にその効果が発揮されるよう、患者を総合的に捉えてあらゆるケア、支援ができる能力を養う。
4) 獣医診療において、獣医師とともにチーム獣医療に貢献する、動物看護の専門職としての愛玩動物看護師の役割を理解し、実践できる能力を養う。
5) 幅広い視野をもち、人と動物の共生社会に目を向け、動物看護学と獣医療・公衆衛生学分野の発展のための研究能力を身につける。
 という視点で、動物看護実践の研究を行っています。

 特に糖尿病、内分泌疾患を抱える犬猫に対するより良い動物看護ケア、栄養管理、飼い主教育に関する検討を行います。

指導方針

  • 看護実践の科学的な根拠を探究し、自己研鑽しつづける意志と学習意欲をもつ人
  • 協調性と自律性をもち、チーム医療の中で看護実践できる人間関係能力をもつ人
  • を求めており、特に本人のやる気を重視しています。積極的に動物看護教育と動物看護研究に取り組める人材の育成を行います。

     誰が、誰に、どのような目的で、何を教育するのか、そのためにはどのような制度・組織・機能が望ましいのか、人材育成の課題とは、といった、動物看護教育学・管理学の視点で動物看護を改めて学び直し、実践の場において自身の強みである専門領域に関する知識技術を追求できる強い希望を持つ人材、指導的な立場でマネジメント能力を発揮できる人材、あるいは、看護教育の場で体系的な教育、研究の任を果たすことができる人材を育成します。

    主な学術論文

    1. Hitomi Oda, Akihiro Mori, Saori Shono, Eri Onozawa, Toshinori Sako. (2016).
    The effect of 1 year of trilostane treatment on peripheral lymphocyte subsets in dogs with pituitary-dependent hyperadrenocorticism
    J Vet Med Sci, 78(5) 851-854.
    DOI: 10.1292/jvms.15-0410
    2. Hitomi Oda, Akihiro Mori, Yuji Hirowatari, Toshie Takoura, Daisuke Manita, Tomoya Takahashi, Saori Shono, Eri Onozawa, Hisashi Mizutani, Yohei Miki, Yukiko Itabashi, Toshinori Sako. (2017).
    Cholesterol concentrations in lipoprotein fractions separated by anion-exchange-high-performance liquid chromatography in healthy dogs and dogs with hypercholesterolemia
    Res Vet Sci, 114 163-169.
    DOI: 10.1016/j.rvsc.2017.04.004
    3. Hitomi Oda, Akihiro Mori, Satoko Ishii, Saori Shono, Eri Onozawa, Toshinori Sako. (2018).
    Time-action profiles of insulin degludec in healthy dogs and its effects on glycemic control in diabetic dogs.
    J Vet Med Sci, 80(11) 1720-1723.
    DOI: 10.1292/jvms.17-0714
    4. Hitomi Oda, Akihiro Mori, Toshinori Sako. (2020).
    The effect of Insulin Degludec on glycemic control in diabetic cats over a 12-month period.
    J Vet Med Sci, 82(6) 695-698.
    DOI: 10.1292/jvms.19-0309
    5. Hitomi Oda, Aiko Haga, Kaoru Koyama, Kureha Gokita, Ran Akiyama, Takumi Komiya, Shinogu Hasegawa, Toshinori Sako, Akihiro Mori. (2024).
    Treatment of Ezetimibe lowers total and low-density lipoprotein cholesterol in hypercholesterolemic dogs with hyperadorenocorticism.
    J Vet Med Sci, 86(4) 363-367.
    DOI: 10.1292/jvms.23-0461

    業績詳細(Researchmap)