分子生理機能学

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日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

中尾 暢宏 -Nobuhiro NAKAO-

学位 : 医学博士(三重大学)
職位 : 教授
KAKEN研究者番号 : 60377794
主たる研究テーマ
1) 繁殖や増体を制御する脳機能に関する研究
2) ニワトリ胚の発生停止と再開に関する研究
研究キーワード
繁殖制御、発生制御、時間生物学、分子生理学
場所 : E棟5階 動物生理制御学教室
E-mail : nakao(@mark)nvlu.ac.jp

研究内容

 環境因子は動物の生理機能に様々な変化を与えます。例えば、光の照らす時間(日照時間)は繁殖活動の開始や終わりを伝えることができます。多くの動物は自らの概日時計(光周時計)をたよりに脳で日照時間を読み取り、決まった時期に産卵や出産、育児に備えています。一方、光の色(波長)は、成長を促進したり、行動を制御したりすることができます。すなわち、動物の生理機能は、日(光)の長さや波長によっても変化します。別の環境因子の温度は、胚の発生にもかかわり発生を自由に制御できることを見いだしました。これら光や温度、概日時計が動物にもたらす影響の理解は、動物の発生から繁殖や成長促進の制御に繋がり、産業動物の生産性の向上のみならず飼養管理に応用できると考えられます。

指導方針

 動物の生理機能の中で、特に光線や温度といった環境因子と内因性の概日時計による生体機能の変化、および生殖周期下の心とからだの神経系、内分泌系における生理機構について、内分泌系および神経系による分子レベルでの制御機構を探究していきます。研究には、動物生理および最新の遺伝子工学の知識が必要となります。そのため、分子生理機構をとりあげ、関連する最新の英語原著論文を題材にし、その内容について発表とディスカッションを行い、動物機能の内分泌系および神経系による分子レベルでの制御機構の研究の方向性を思考します。また、遺伝子工学の基礎から応用までの技術を身につけられるように指導していきます。

主な学術論文

1. Nakao N, Nakagawa K, Sasaki A, Yamaguchi A, Tsushima N, Tanaka M. (2021).
Photoperiod-Specific Expression of Eyes Absent 3 Splice Variant in the Pars Tuberalis of the Japanese Quail.
J Poult Sci, 58(1):64-69.
DOI: 10.2141/jpsa.0190135
2. Kaneda H, Nakao N, Tsushima N, Tanaka M. (2018).
Expression of Prolactin Receptor mRNA in Lactotrophs and Somatotrophs of the Chicken Anterior Pituitary Gland.
J Poult Sci, 55(2):150-154. 2018
DOI: 10.2141/jpsa.0170082
3. Nakao N, Ono H, Yamamura T, Anraku T, Takagi T, Higashi K, Yasuo S, Katou Y, Kageyama S, Uno Y, Kasukawa T, Iigo M, Sharp PJ, Iwasawa A, Suzuki Y, Sugano S, Niimi T, Mizutani M, Namikawa T, Ebihara S, Ueda HR, Yoshimura T. (2008).
Thyrotrophin in the pars tuberalis triggers photoperiodic response.
Nature, 452(7185):317-22.
DOI: 10.1038/nature06738

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