研究内容
1) |
アレルギー疾患の発症機序に関する研究 ヒトのアレルギー疾患の感受性には個人差があるように、マウスにおいても感受性に系統差が存在します。アレルギー疾患において中心的な役割を果たしているIgE、マスト細胞、さらにはT細胞の機能について異なるマウス系統を比較することで、またアレルギー性皮膚炎モデルの疾患感受性を比較することで、発症機序を理解するヒントを得るために研究しています。加えていわゆる「衛生仮説」と寄生虫の関係についても明らかにすべく遺伝子操作が容易な線虫C. elegansをマウスに投与して免疫応答がどう変化するか、アレルギー疾患感受性が変化するかを解析しています。 |
2) |
心理的ストレスが免疫系に与える影響とその仕組みに関する研究 ヒトも動物もあらゆるストレスを受けながら過ごしていますが、ストレスは免疫機能にも影響を与えていることが知られています。ストレスは主に副腎皮質ホルモンと交感神経系を介して体に影響を与えますが、その時、免疫応答の種類、免疫細胞の集団構成にどのような影響が起きているのかを、遺伝子改変マウスを利用しながら、各細胞ごとに分子レベルで明らかにするべく研究しています。 |